川柳塔若手同人ミニエッセイ

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川柳塔社の若手同人によるリレー形式のミニエッセイです。
毎週1句と句に関わる句評、創作など担当者が自由に記載します。
担当3名で月ごとにエッセイの数を決めているため、順番が前後することがあります。
各エッセイへのご感想、ご質問は、エッセイのタイトルをクリックいただくとコメント可能です。

過去のエッセイは、最下部の「Older Entries」をクリック、またはアーカイブページで閲覧可能です。

土曜日更新

エッセイ担当者


  

栃尾奏子(とちおかなこ)
本名 藤田奏子
富田林富柳会(大阪)所属
1976年生まれ
特技:酒のツマミ作り
趣味:ホームパーティという名の家呑み

 

   

藤井智史(ふじいさとし)
カブトガニが有名な岡山県笠岡市在住
井笠川柳会所属
弓削川柳社会員
カラオケ好き、マイクを持つと豹変する。
好きな食べ物:お好み焼き、どら焼き
1979年生まれ。蠍座。AB型。独身。

 

森山文切(もりやまぶんせつ)
沖縄県川柳協会所属
毎週web句会主催者
川柳塔webサイト管理人
趣味はゲームとビリヤード
せっかく沖縄に住んでいるので
アウトドアの趣味も欲しい。
1979年生まれ。

無駄なことしてきたからの味になる

担当
文切
無駄なことしてきたからの味になる
斉尾くにこ

川柳塔誌電子化事業で公開している、1042号同人近詠巻頭から。

毎週web句会を開設したのは2015年11月(開設時は川柳塔おきなわ準備室)。
当初は需要があるのかよくわからなかったし、自分でも「無駄なことやってるのかもな」と思いながらの運営だった。
しかし不思議なもので、その「無駄なこと」が思わぬところでつながったり、新たなの動きが生まれたりということが何回もあった。

私が川柳塔社webサイトの管理人になったのも、川柳塔社でweb句会や電子化事業が始まったのも、積み重ねてきた「無駄なこと」のおかげだと思っている。

今後も「無駄なこと」から生まれる味を楽しみたい。

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フルスロットルにて恋へ立ち向かう


担当
奏子

フルスロットルにて恋へ立ち向かう
藤井智史

8月川柳塔本社句会にある男の姿があった。その名は藤井智史。

当日電車で日帰りの彼はこの句で8月の月間賞を手中にして笠岡へ凱旋する。

胸にわいた妬心は彼が月間賞をとったからではない。
句から放たれた若さによるものだ。

フルスロットル。
10代の恋はそうだろう。
20代。30代。
フルスロットルなど直近でいつだったか思い出せない。

付き合って。
好きなの。
私だけ見て。
キスして。
抱いて。

10代の私がフルスロットルで、私を笑う。
最愛の伴侶を得、落ち着いたからと言い訳するなら、フルスロットルは恋ではないフルスロットルになれば良い。

あなたは今、何にフルスロットルをかけますか?
私は…。
ワタクシは…。

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衣食住揃えかぼちゃの馬車を待つ


担当
智史

衣食住揃えかぼちゃの馬車を待つ
藤井智史

かぼちゃの馬車に乗って来る人も苦労をして乗って来てくれる。

その馬車を迎えるほうも自己鍛錬をする。

しかし、かぼちゃの馬車に乗って来る人は、よその王国が好きなようで、こちらには来てくれないようだ。

王国内もズレがあるようで、一体誰の為の結婚なのか、わからない状態である。

このまま婚期を逃すと、誰が責任をとるのか。
物凄い不安である。

はぁ…。

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旅便り丸いポストがよく似合う

担当
文切
旅便り丸いポストがよく似合う
水野黒兎

川柳塔誌電子化事業で公開している、1046号同人近詠から。

私と同世代の人は丸いポストはほとんど見たことがないと思う。私もあまり記憶にない。
調べてみると私が生まれる前の1970年には生産が終了し、四角いポストへの置き換えが急速に進んだようだ。
(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/丸型ポスト
上記サイトによれば、その理由は合理化。丸いポストは回収の際に郵便物を手でかき出す必要があるのに対し、四角いポストは袋を取り替えるだけ。しかし、現在では丸いポストの数が少なくなったことから希少価値が生まれ、逆に丸いポストを保存する動きがあるという。

さまざまな分野で合理化が進んでいる。
便利なモノが次々と生まれ、既存のモノが淘汰されていく。
合理的でないとしても、既存のモノには既存のモノの良さは必ずある。
信じ続けていれば、将来必ず価値が生まれる。

私は川柳においては四角いポスト側の立場になるのだろう。
丸いポストの価値を肝に銘じて活動していきたいと思っている。

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嗅覚が理性に王手かけました


担当
奏子

嗅覚が理性に王手かけました
栃尾奏子

ツバメのメスはパートナーを選ぶ基準として、少しでも尾の長い雄を選ぶ。
尾が長い=寄生虫に強い遺伝子を持っている可能性が高いからだ。
自然界の雌は皆、なんらかの方法で、自分が残す子に少しでも有能な遺伝子を取り入れるべく、観察をして、チャンスを伺っている。
そして人間も…。
異性とすれ違った際に、
うわ…いい匂い。
う〜わ〜最悪!
意識をしていなくても、相手を無意識にジャッジしている。
実は、嫌な匂い=自分が持っている遺伝子。
いい匂い=自分が持っていない遺伝子。
そう、私達は嗅覚で相手を選りすぐっている。
だが、嗅覚ジャッジに愛は存在しないから注意。
いい雰囲気の店で、いい匂い(嫌悪感の無い匂い)の異性に声をかけられたら要注意。
本能的に、自分が持ち合わせていない、素晴らしい遺伝子の持ち主に繁殖を許してしまわぬように、これは嗅覚ジャッジに過ぎないんだ︎!!と心にメモすることをお勧めする。

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