川柳塔若手同人ミニエッセイ

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川柳塔社の若手同人によるリレー形式のミニエッセイです。
毎週1句と句に関わる句評、創作など担当者が自由に記載します。
担当3名で月ごとにエッセイの数を決めているため、順番が前後することがあります。
各エッセイへのご感想、ご質問は、エッセイのタイトルをクリックいただくとコメント可能です。

過去のエッセイは、最下部の「Older Entries」をクリック、またはアーカイブページで閲覧可能です。

土曜日更新

エッセイ担当者


  

栃尾奏子(とちおかなこ)
本名 藤田奏子
富田林富柳会(大阪)所属
1976年生まれ
特技:酒のツマミ作り
趣味:ホームパーティという名の家呑み

 

   

藤井智史(ふじいさとし)
カブトガニが有名な岡山県笠岡市在住
井笠川柳会所属
弓削川柳社会員
カラオケ好き、マイクを持つと豹変する。
好きな食べ物:お好み焼き、どら焼き
1979年生まれ。蠍座。AB型。独身。

 

森山文切(もりやまぶんせつ)
沖縄県川柳協会所属
毎週web句会主催者
川柳塔webサイト管理人
趣味はゲームとビリヤード
せっかく沖縄に住んでいるので
アウトドアの趣味も欲しい。
1979年生まれ。

句碑狙うB5サイズの柳誌から


担当
智史

句碑狙うB5サイズの柳誌から
藤井智史

井笠川柳会第19回笠岡大会(第55回蘖大会)が平成30年5月26日(土曜日)に、私の地元岡山県笠岡市の笠岡市保健センター(ギャラクシーホール)で行われる。

第1位(井笠川柳会長賞)には、句碑贈呈。

古城山笠岡川柳公園に、句碑を建てられるように頑張りたい。

皆様のお越しをお待ちしております。
句碑の獲得を目指しましょう。
宜しくお願い致します。

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かあさんと呼ばれてお母さんになる


担当
奏子

かあさんと呼ばれてお母さんになる
栃尾奏子

私はハッキリ言ってダメな奴である。
見栄っ張りなので出掛けの際は着飾っていても、家の中が片付いていない事などザラ。
アルコールの誘惑にも弱く、夜遊びばかり、今ほど厳しくなかった事もあり、煙草の悪癖さえ持ち合わせていた。
そんな時、青天の霹靂。
お腹に命が宿る。
文字通り私は雷に打たれた。
私だけの身体では無いこの罪悪感。
これから人ひとりの人生を左右してしまう責任感。
後はもう今までの行いを悔いあらためて無我夢中笑。
この痛みに耐える位なら殺してくれ!と陣痛に耐え、未熟児だった為、1時間おきに授乳し、万年睡眠不足。
毎日が怒涛のように過ぎて行ったある日。
「ま〜ま。まま。」
今まで受動態だった命が私を呼ぶ。
たったそれだけだが、なんと素晴らしい出来事であったか。
そうか、母は初めから母ではなく、母と呼ばれて初めて母になるのだ。
私の母も、私の祖母も、皆、そうして母になったのだな。
不自由にさえ思えた母という職業は、あの日から無限大にさえ思う。
私にとって娘とは、いつも未来に架かる虹の橋だ。(5月生まれの君へ贈る母からのエッセイ)

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吐く息も吸う息もなし 夕桜

担当
文切
吐く息も吸う息もなし 夕桜
橘高薫風

川柳塔最新号(1092号)橘高薫風抄から。

私が通っていた中学校は、桜の名所としても有名である(こちらを参照)。
在学当時は、見慣れた光景というか、「通学路に桜が咲いている」という程度の認識で特別な意識はなかった。

大学進学で鳥取から沖縄に移ってもうすぐ20年になる。
沖縄には寒緋桜しかなく、1月2月がシーズンで、散る時は椿のように花ごと散る。
3月末から4月初めは春休みで飛行機代が高く、学生で金もないのでこの時期には帰省しなかった。
沖縄に移ってからは、桜は縁遠いものになった。

大学を卒業してしばらくして、沖縄に移って初めてこの時期に帰省した。
私が学生の頃からは道などが整備されて随分変わっているというので、久しぶりに中学校に行ってみた。

桜が綺麗だった。とても。

在学中に散々眺めて、特に意識していなかった桜に、驚くほど感動している自分がいた。

今の自分には当たり前でも、他人には、将来の自分には当たり前でないことは実は結構あるのではないか。
この句を読んで母校の桜のことを思い出し、日々の暮らしを振り返っている。

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くす玉が割れて美しい青空


担当
智史

くす玉が割れて美しい青空
藤井智史

挑戦を始めるのにピッタリの4月。

何もしないですごすには、非常にもったいない。

昨年度は、不完全燃焼で悔しかったんじゃなかったのか。

ぐずぐずしてはいられない。

さあ、始めようじゃないか。

青い空が待っているぞ。

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カメラマンも絵かきも同じとこに立つ

担当
文切
カメラマンも絵かきも同じとこに立つ
小島蘭幸

川柳塔誌電子化事業で公開している、801号同人近詠の巻頭から。

最近「インスタ映え」という言葉があるが、映えるポイントはカメラマンにとっても絵かきにとっても同じ。
カメラマンは写真を撮り、絵かきは絵を描く。
同じ場所からの景色でも、写真には写真の良さ、絵には絵の良さがある。
写真でしか、絵でしか、表現できないことがあるはずだ。

カメラマンに絵を描くことを、絵かきに写真を撮ることを強制しても何も生まれない。
お互いを尊重し合う心から、良い作品は生まれるのだと思っている。


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