川柳塔若手同人ミニエッセイ

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川柳塔社の若手同人によるリレー形式のミニエッセイです。
毎週1句と句に関わる句評、創作など担当者が自由に記載します。
担当3名で月ごとにエッセイの数を決めているため、順番が前後することがあります。
各エッセイへのご感想、ご質問は、エッセイのタイトルをクリックいただくとコメント可能です。

過去のエッセイは、最下部の「Older Entries」をクリック、またはアーカイブページで閲覧可能です。

土曜日更新

エッセイ担当者


  

栃尾奏子(とちおかなこ)
本名 藤田奏子
富田林富柳会(大阪)所属
1976年生まれ
特技:酒のツマミ作り
趣味:ホームパーティという名の家呑み

 

   

藤井智史(ふじいさとし)
カブトガニが有名な岡山県笠岡市在住
井笠川柳会所属
弓削川柳社会員
カラオケ好き、マイクを持つと豹変する。
好きな食べ物:お好み焼き、どら焼き
1979年生まれ。蠍座。AB型。独身。

 

森山文切(もりやまぶんせつ)
沖縄県川柳協会所属
川柳塔おきなわ準備室室長
川柳塔WEBサイト管理人
趣味はゲームとビリヤード
せっかく沖縄に住んでいるので
アウトドアの趣味も欲しい。
1979年生まれ。

気付いてねそっとさざ波送るから


担当:奏子

気付いてねそっとさざ波送るから
鈴木かこ

肉食系女子が世に憚って久しいが、私はまだ波に乗れないでいる。
好き。付き合って。
ポンポンと口から出る女子達は、私とは別次元の生き物だ。
断られたら?
ほかに好きな子が居たら?
そう思うと今日もまた、何にも言えずに日が暮れる。
ダメだな、私。
言葉には上手く出来ないけれど、好きって気持ちは本当なのにな。
切ないなあ…。
ああ、いつかあなたという湖に私という波紋をなびかせたい。
真ん中にポトリと落ちた私の恋心は湖の端から端まで広がって、幾重にも幾重にも重なって…。
いつしか湖を私でいっぱいにしてしまいたい。
お願い。私のさざ波に気づいて。

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父さんは答えを知っている迷路

担当:文切 父さんは答えを知っている迷路
森山文切

父は私が生まれる前から川柳をしている。
私が5歳のとき川柳塔社同人になり、もう33年である。
川柳塔誌ではこの1月号から同人近詠から自選集に掲載されるようになった。

父は川柳で酸いも甘いも様々な経験をしていると思うが、川柳の話はそれほどしない。
「子供の様子は」「次はいつ来る」「スマホの使い方がわからん」 ・・・
川柳の話は、あえてしないようにしているのかもしれない。

川柳活動で私が今抱えている困難や、これからどんな壁にぶち当たるか、父はよく知っていると思う。
同時に、それらは自分で越えるべきことであるのもよく知っているのだと思う。
私から訊けば教えてくれるだろうが、私自身も父に訊く気はない。

父が答えを知っていることを、私は知っているけれど。

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屋根に立つ私は星空の指揮者


担当:智史

屋根に立つ私は星空の指揮者
藤井智史

私は、笠岡市消防団に所属している。

22歳の時に入団して一年後、消防団ラッパ隊の隊員として活動している。

交代勤務などで、なかなかメンバーが揃わないなか、公式練習や自主練習を行っている。

数年前から指揮者として、タクトを振ることとなった。

なかなか息の合った演奏が出来ず、指揮者の私もテンポがバラバラになる等、失敗ばかり続けている。

それでも皆、仲が良いのである。

ふと夜空を見上げた。

沢山の綺麗な星が夜空に散りばめられている。

指揮をしっかり練習し、まとめあげると、より輝く星になるのではなかろうか。

指揮者の私に課せられた責務だと思う。

2018年1月7日、笠岡市消防団出初め式が行われる。

出初め式に華を添える演奏がしたい。

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翌日は店を追はるる年忘れ

翌日は店を追はるる年忘れ
誹風柳多留

今年一年間、若手同人ミニエッセイをご覧いただきありがとうございました。
来年が皆様にとって素晴らしい一年でありますよう願っております。
 
エッセイ担当一同


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一輪が跳ねて野の花らしくなる


担当:奏子

一輪が跳ねて野の花らしくなる
真島久美子

天下の陰陽師、安倍晴明の庭は荒れ放題で、野放しにただ草木が生えていた。
客人が「何故手入れをしないのか。」と尋ねると晴明は「生きようとする命は、そのままで充分美しい。」と答えたという。
花壇や手入れされた庭の草木は、人間の物差しで管理されているが自然界の草木は違う。
森の木々は太陽を求めて上へ上へ。
どうしようもない時は幹を湾曲させながら光を探す。
花々は四季を分け合いながら、あるものは風に種子を預け、あるものは株を増やす。
皆、自分らしく一心に、命を前へ前へと繋ぐ。
生きるという事に真っ直ぐだ。
迷う時、悩む時、私も野の花で在りたい。
野の花は自分らしさの象徴だ。
他人の物差しは要らない。
私という両手を広げて空へ跳ねてみれば答えを出せそうだ。

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