Posts By 森山文切

歌姫に何か押しつけ生きている

投稿者
柊無扇

歌姫に何か押しつけ生きている 柊無扇

 
美人の歌手が切なげに恋の歌を歌い、それに俺たちは感動してきた。若い頃から、テレビで見てきたが、一向にロマンスの話が聞こえてこない。
彼女の歌う恋の心情に心を響かせるイケメンは現れないのかと、余計な気を回したりする。
ふと覗いたインタビューで、もう〇〇歳になるんですよと笑ったが、寂しそうな表情が気になった。
俺の辛かった初恋・・・、裏切られたような恋もあった。
そういう蔭の部分を歌わせて、つまり押しつけているような気がして、作句した。
悲しい唄はもう良いよ、喜びの恋歌を、ご自分のことを歌って欲しいな。

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平凡な赤い金魚が生き残る

投稿者
木本朱夏

平凡な赤い金魚が生き残る 草地豊子

 
デメタンは妹のところにいた黒い出目金だ。仲間を追いかけ回すので持て余されて我が家へ来た。家の金魚は夜店でよく見る普通の金魚。デメタンはさっそく家の子を追いかけ回した。棒きれを振りながら友達を追いかける昭和の餓鬼大将のようだ。小さい水槽に隔離した。20分ほどして見るとしょんぼりしている。可哀想に思って元の水槽に戻してやるとまたもや追いかける。逃げる。追う。逃げる。水槽の中は追跡のサンバ状態だ。ふたたび隔離する。
2時間ほどして覗いてみると水槽の隅の水草の下に蹲っている。しおらしく項垂れている様子はまるで「ハンセイ」のポーズだ。思わず笑ってしまった。妹は「金魚に対する虐待だ」と怒ったが、以後デメタンは乱暴を働くこともない。お仕置きの効果はあったようだ。 金魚でさえ反省する。なのに何故人間界にイジメはなくならないのだろうか。

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まっ白なしんぶんがきっと来る

投稿者
斎藤秀雄

まっ白なしんぶんがきっと来る 西秋忠兵衛

 
待望か不安か、それとも怯えか、書いていないので分からない。書いてあることから確実に分かることは、「それら」がまだ来ていない、ということだ。それらを、この作中の主体は、ここに書かれたことばを語るナレーターは、見たことも触れたこともない。おそらく朝に来るだろう。その白さは目を灼くように眩いことだろう。それらはいつ来るのか。五分後かもしれないし、来年かもしれないし、人類が滅びたずっと後のことかもしれない。しかし《きっと来る》ことには間違いがない。それらはまだ現実化していないし、顕在化していない。たんに現実化可能であるというだけだ。それらはいまだ潜在的で可能的な領域に留まっている。「見えないもの」であり続けている。この「留まり」は、文藝と、すなわち「書くこと」と同一であるだろう。ぼくたちは、待望しつつ、不安に怯えつつ、たんに現実化可能であるだけの、潜在的で可能的なことを行い続けなければならない。

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タンポンの紐を引いたら割れる星

投稿者
涅槃girl

タンポンの紐を引いたら割れる星 あまの太郎

 
「短歌、作ってみたい!!」

何の知識もないのに突然衝動のままに詠み始めて一か月。ツイッターのアカウントもつくり、他の人とも段々と交流が深まってきた、2019年初頭。
突然目に飛び込んできたのがこの句だった。
「……はあ?? タンポン?? 紐を引くと星が……割れちゃう!?!?」
フォロワーであるあまの太郎さんのツイートに表示されたあまりに衝撃的な言葉の連なり。
狂人の戯言(失礼)……と訝しみながらも、その「五七五」から目が離せない。どんどん惹きこまれていく。
どうやらこれは「川柳」らしい。
「川柳!?!?」
川柳って、「愛犬のポチと一緒に妻の愚痴」みたいなのじゃないの!?これも「川柳」なの??
混乱しつつなお読むと「毎週web句会」「平抜き」などと見慣れぬ文字がツイートされている。
ググる。ひたすらにググる。

「……自分も、やってみたい……!!」

わたくしの「句」が「毎週web句会」に「平抜き」で掲載されるのは、それから一か月後のことだった。

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誰にも負けないと句碑建てる意欲

投稿者
藤井智史

誰にも負けないと句碑建てる意欲 藤井智史

 
2019年5月25日(土)、私の地元、岡山県笠岡市の笠岡市保健センター(ギャラクシーホール)にて、井笠川柳会第20回記念笠岡大会(第58回蘖大会)が開催されます。

第1位(井笠川柳会長賞)には、句碑を贈呈します。

皆様のご参加を宜しくお願い致します。

以上、井笠川柳会笠岡大会のご案内でした。

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