Posts By 川柳本アーカイブ

自分自身を水と思っているクラゲ

投稿者
真島凉

自分自身を水と思っているクラゲ
橋倉久美子

 
 この句は私が生まれて初めて選者をした時の特選句だ。まさか中学一年生の私が、大人の句の選者をするなんて思っていなかったので、正直「どうすりゃいいんだよ」と思っていた。 そして、投句してくれた皆さんに「嫌だな」と思われるのではないかと心配だった。でも、心配だったわりには、みんなが読んで「いいなぁ」と思う句ではなくて、とにかく私が好きな句だけを選ぶようにした。  
 ネエタン(叔母)がいつも「句と出会ってしまった…」と言っていて、その意味が選者をするまで分からなかったけど、選者をしてその気持ちが初めて分かった。川柳会では人と出会うけれど、選者をすると句と出会う。この句に出会って、本当に嬉しい気持ちになった。「こんな素敵な句を出してくれてありがとう」と心から思った。
 
(真島凉さん、真島芽さんに選者をお願いした毎週web句会第100回の結果はこちらから。来週は芽さんのエッセイを掲載します)

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ハンサムのライターなかなか火がつかず

投稿者
木本朱夏

ハンサムのライターなかなか火がつかず
森中惠美子

 
ダンヒルやジッポーのライターが男の憧れだった時代がある。昭和30年代「たばこは動くアクセサリー」とも言われた。西洋の上流階級の二十のお嬢様がタバコをぷかぷか吹かすシーンは昔の小説や映画によく登場する。また来客にタバコを勧めるのは礼儀に適ったことだった。 
 
あっ誤解しないで。私は喫煙容認派ではない。けれども懐かしいタバコの匂いに、思わず立ち止まることがある。 探偵フィリップ・マーローが電子煙草を咥えていたら・・・絵になるだろうか。 
 
コンビニの横で慌しくタバコを吸っている光景は好きではない。むかし、淡路恵子という女優がいた。彼女ほど美しくタバコを吸うひとを私は知らない。おなじ吸うなら美しく吸うべし。ことに女性は。アっこれって性差別になるのだろうか。

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どうぶつに戻っていくと朝が好き

投稿者
芍薬

どうぶつに戻っていくと朝が好き
芍薬

 
犬と暮らして12年になる。
悪魔のようにカワイイ2匹。
カワイイが日々上書きされてもはや発狂しそうだ。
もともと早起きが苦ではない体質だが、ペットのお世話係として毎日四時とか五時に起きるようになった。太陽に合わせて暮らすことの気持ち良さはなんとも言えない。

少しずつ日の出が早くなってきた。ベランダで朝陽を浴びる瞬間、わたしはただの動物になっている。言葉もなく。

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トライトライトライ未来に手を伸ばす

投稿者
藤井智史

トライトライトライ未来に手を伸ばす
藤井智史

 
昨年は、色々な川柳大会に参加したなあ。

熊本、松江、大阪、兵庫…楽しかったなあ。

でも、川柳に関しては、まだ何かしていないことが沢山あるなあ。

その何かを今年はやっていこうと思う。

頑張ります!

皆様、応援宜しくお願い致します。

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先人はいない息子が歩む道

投稿者
森山文切

先人はいない息子が歩む道
森山文切

 
私の子供はみな早起きだ。下の子は5時起きが普通で、起きるなり朝ごはんを泣いてせがむ。
休みの日は公園に行くことが多いが、起きるのが早いので公園に行くのも自然と早くなる。
沖縄は夜型社会なのでみな朝が遅い。
一番乗りで公園に到着し、誰もいない公園に向かって走り出す子供たち。

ある日、何気なくその姿を後ろから撮って、何気なく揚句とともにTwitterでつぶやいてみた。
思ったより反応があって驚いた。
それ以来気が向いたときにぽつぽつと写真に川柳をつけてつぶやいている。
普通に川柳をつぶやくのとは違った反応があって楽しい。

「何事もまずやってみる」とはよく言われることであるが、Twitterでつぶやいたり流れてくるTLを見ているとそのことを実感する。
予想していない角度からの反応があったり、新たなつながりができたりと面白い。

Twitterに興味はあるけど、なんとなくやっていないという方、ぜひ始めてみてください。
新しい世界があなたを待っています。

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