ハンサムのライターなかなか火がつかず

投稿者
木本朱夏

ハンサムのライターなかなか火がつかず
森中惠美子

 
ダンヒルやジッポーのライターが男の憧れだった時代がある。昭和30年代「たばこは動くアクセサリー」とも言われた。西洋の上流階級の二十のお嬢様がタバコをぷかぷか吹かすシーンは昔の小説や映画によく登場する。また来客にタバコを勧めるのは礼儀に適ったことだった。 
 
あっ誤解しないで。私は喫煙容認派ではない。けれども懐かしいタバコの匂いに、思わず立ち止まることがある。 探偵フィリップ・マーローが電子煙草を咥えていたら・・・絵になるだろうか。 
 
コンビニの横で慌しくタバコを吸っている光景は好きではない。むかし、淡路恵子という女優がいた。彼女ほど美しくタバコを吸うひとを私は知らない。おなじ吸うなら美しく吸うべし。ことに女性は。アっこれって性差別になるのだろうか。

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One Comment

  1. 返信
    森田旅人 2019年2月3日

    ライター なつかしいひびきです。
    はじめて主人にプレゼントしたのはダンヒルのライターでした。
    淡路恵子もいいんだけど 越路吹雪の煙草を喫うしぐさ心に残ってます。
    10大後悔のなかに越路吹雪のコンサートに行かなかったことがはいります。

    ライター で哀愁を感じるのはわたしだけだろうか。
    しかも火がつかない モノクロのフランス映画 流れてくる音楽はなんだろう。。。
    好きな句が増えました。

    朱夏さんのエッセイ楽しみに待ちます。

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