担当:文切 | もがき続ける後悔しないように 森山文切 |
若い頃、当時お付き合いしていた女性に言われた言葉である。
私は当時から思いついたら行動する性格で、とにかくいろいろやった。
時には我ながら空回りしていると思うようなこともあった。
そういった空回りも含めての「もがいているところが好き」らしい。
「もがく」にポジティブなイメージはなかったので、面白い感覚だなと思ったのを覚えている。
行動せずに待つのは苦手だ。
行動して失敗するより、行動せず「ああすればよかった」と思うのは苦痛である。
「戦わずして後悔するより、戦って後悔する」は私の好きな小説に出てくる言葉だ。
たとえ周りからもがいているように思われても、行動し続けたい。
そのもがきを受け止めてくれる人は、必ずいると思うから。
担当:奏子 |
いま風が変わるジョーカー引いたから |
…現状は変わらず。
進展なしで頓挫か…。
先に動くか、相手の出方を待つか。
無言の駆け引きは続く…。
一陣の風が吹いた。
ジョーカーだ!
幸運として自分に使うか、相手に毒として盛るか。
どちらにせよ、ボヤボヤしてはいられない。
急げ!色を無くして消える前に!
決断の時は来たのだ!
担当:智史 |
友だちが百人できるツイッター |
私がフォローしている人や私のフォロワーは、共に300人を超えている。
専門学校の同級生や川柳作家はもちろん、歌人、俳人、
詩人、芸能人、店の宣伝など、色々なつぶやきや情報が
入ってきて、大変便利である。
ツイッターでも川柳を作句しているのだが、これも
また楽しい。
他の人の川柳、短歌、俳句、詩、作詞なども見ることが
でき、大変勉強になる。新しい発見である。
ただ、使い方を間違えると怖いことも知っている。
地元の同級生とも、最近滅多に会うこともなく、
柳友とお会いすることの方が多い。
ツイッターをしている人も、年齢、性別を超えた
友だちだと思っている。これからも続けていきたい。
担当:文切 | スーツケース僕が持つうちが持つ 西尾栞 |
喧嘩の内容は本当に小さなこと。
買ってきたサンドイッチが気に入らないとか、お菓子を食べちゃったとか・・・
那覇空港で、修学旅行の高校生にクスクス笑われたこともあった。
いつかこの句みたいな夫婦になれるといいなぁ
と思うと同時に、今のままでもいいか、という気もしている。
担当:奏子 |
春はお祭り人も獣も巻き込んで |
息を吸う。
何だろう、いつもと少し違う。
自転車に乗り、ペダルをこぐ。
頬が、耳がくすぐったい。
そうか。春だ。
胸が高鳴る。なんとも言えない高揚感が全身を駆け巡る。
そうだ。春だ。
恋人とのキスでさえ、重ねるごとにドキドキが薄れてゆくのに。
春は何度迎えても、変わらず僕をドキドキさせる。
待ち合わせの公園では鳥が、猫が、虫達が、それぞれに春を出迎えていた。
ベルの音。振り向くと自転車に乗って手を振る君。
薔薇色の頬。
君もまた、春を出迎えたのだな。
物言わぬ春が、命あるもの全てを巻き込んで行進していく。
春を先頭に愛と命のパレードが始まる。