|  担当:智史 | それぞれの道で桜を開花させ | 
|  担当:奏子 | くちびるが触れた箇所から満開に | 
初めて恋に落ちた少女は、全身全霊で彼の欠片を受け止める。
教室の騒めきの中から、放課後のクラブ練習の掛け声の中から、居眠り中の彼がたてる小さな寝息まで。
小さな小さな欠片をフっと手にする時、少女にも、幸せの花が咲くので はないだろうか。
欠片は彼の分身だ。
人が誰かと肌を重ね愛し合う時もまた、同じく…。
真っ暗で何も見えなくても、ぬくもりと優しい口づけは真実だ。
春は愛を彷彿とさせながら、もう直ぐ南からやって来る。
私にもあなたにもやって来る。
|  担当:文切 | キリストの眉間に砂が舞っている 石橋芳山 | 
|  担当:智史 | 川柳が好きで三度の飯も好き | 
|  担当:奏子 | ころんでころんでやさしい人になるんだね |