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アディショナルタイムで愛を勝ち取ろう


担当
智史

アディショナルタイムで愛を勝ち取ろう
藤井智史

2018年、下半期に突入した。

相変わらず、婚活はうまくいかない。

「私の方に問題があるのです、藤井さんは悪くありません」と言い、お見合いの前にやんわり断られたり、ご飯を一緒に食べて、数日後、「この度の縁談は、大変残念ですが…」となってしまった縁談もある。

そんなに、私は魅力が無いのか。落ち込む日々である。

今年は、ワールドカップで盛り上がっている。
サッカーにあまり詳しくないが、最近、ロスタイムをアディショナルタイムと言うようになっている。

落ち込んでいるだけでは、前に進まない。
アディショナルタイムになっても粘って、結婚を決める。
その意気込みでいこうと思う。

このエッセイを作ったのは、平成30年7月2日。
ワールドカップで、日本がベルギーと決勝トーナメントで戦う数時間前である。
頑張れ、日本!

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分別をつけずどこでも顔を出す

担当
文切
分別をつけずどこでも顔を出す
牧野芳光

川柳塔1094号同人近詠から。

私はインターネットで川柳を始めた。
始めた頃は、ネット句会のみならずネットに情報が掲載されていた誌上大会にも片っ端から投句した。

今でこそ、伝統、革新、一読明快、難解など各会の傾向は何となくわかるが、当時は何も知らなかった。
何も考えずにとにかく投句していただけだが、結果としていろいろな分野に分け隔てなく投句したことになった。

しばらくしていろいろな大会にも参加するようになったが、「沖縄の森山文切です」と挨拶すると、
「もしかして前投句してくれた人?」と言われることが多かった。
ほとんどの方が初対面だったが、昔から知っているような親近感を持って会話することができた。
大会にも参加するようになって、川柳の幅が広がったと思う。

特に川柳を始めて間もない人や今から川柳を始めようという人は、web句会でもなんでもいいのでとにかく投句してみてほしい。
そして川柳というものにちょっと慣れてきたら、大会や句会にも参加してみてほしい。
web句会は気軽に参加できるけど、その分入選して嬉しい、没で悔しいという気持ちも軽くなる。
大会での緊張感や呼名の高揚感、全没の悔しさは、大会でしか味わえない。

深く考えずいろいろなところに投句していろいろな大会に参加することで、より川柳を知り深く楽しむことができる。
もしこれを読んでいるあなたが投句や大会参加に躊躇しているなら、私が新家完司理事長からいただいた言葉を贈りたい。

「まずやってみるべし!」

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猛虎愛六甲おろし丸暗記


担当
智史

猛虎愛六甲おろし丸暗記
藤井智史

父が子どもの頃、祖父の転勤で西宮に住んでいるときがあった。その影響か、生まれた時から阪神ファンである。

阪神ファンクラブに入会して、10年を超え、ダイヤモンド会員となった。

阪神タイガースと言えば、阪神甲子園球場であり、応援歌は、阪神タイガースの歌(通称:六甲おろし)だ。

六甲おろしの歌詞を模造紙に書いて、私の部屋に貼って覚えた。

今では、丸暗記で歌える。

そのくらい、阪神タイガースが大好きだ。

勝っても負けても阪神ファンである。

1985年から遠ざかっている、日本シリーズ優勝を見てみたい。

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妻はよく働く僕はよく遊ぶ


担当
奏子

妻はよく働く僕はよく遊ぶ
新家完司

働くの反対語は?
日本人に質問すると八割方、休む、眠る。と答えるそうで。
他国では八割方、遊ぶ。と返ってくるそうな。
例えば今日、私は土日働いた分の平日休みだったが、洗濯をして、シーツも洗って、掃除して、主人のカッターにアイロンを当て、靴を磨き、買い出しを済ませて…etc。
15時あたり、ようやくひと段落して、昼寝をしたら、もう夕飯の支度…。
休み=溜まった家事プラス休息で終わってしまう。
じゃ、私が働いていた土日、主人は何をしていたのか…。
川柳句会にいそいそ出かけているのである。
そして、後付けで飲んで帰宅する訳だ。

夕焼けを眺めながら、仕事帰り、スーパーでくれる無料の水を汲んだボトル片手にふと思う。
世の中、嫁の我慢で上手く回っているんだな…と。
私は実はこの句が嫌いだ。
何故なら現実をしっかりファインダーに捉えて、的確な言葉で心を刺してくるから。
家事等々、やらせるのか、許すのか。
各家庭の永遠のテーマに、時代を年代を超えて、きっとこの句は疑問符を投げ続ける。
あなたの家は、お互いの思いやりのもと、今日も平和ですか?

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わたくしが変った大きな夏だった

担当
文切
わたくしが変った大きな夏だった
居谷真理子

川柳塔誌電子化事業で公開している、1050号同人近詠の巻頭から。

川柳がきっかけで私と会われた方には信じてもらえないかもしれないが、私はもともと内向的で暗い性格だった。
大学進学を機に鳥取から沖縄に移り住んだが、カルチャーショックの連続だった。

とにかくなれなれしい。

同じ学生はもとより、アパートを探すための不動産屋、住民登録をする役場、大学の入学手続きをする事務職員すべてがなれなれしい。
よく言えばフレンドリー。

鳥取と沖縄の違いをいろいろ感じながら過ごし、夏休み久しぶりに鳥取に帰省して地元の友人と会った。
二、三会話を交わしてすぐ友人に言われたこと。

「なんか変わったな。むっちゃフレンドリーになっとる。今の方がええわ。」

違和感を感じながら過ごしていたのに、いつの間にか感化されていたらしい。
自分では感じなかったけど、「あ、俺変わったんだ」と気がついた夏。

環境が人を変える。沖縄に来てよかったとつくづく感じている。

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