思春期のドア闇雲に静電気

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思春期のドア闇雲に静電気  糸篠エリー

 
毎週web句会第163回入選平抜き止めの句。
最近になって自身もネット投稿を始めながら、この句会には私の理解を超える作品も散見されますが、本作は最初にビビッときたものです。

恋か革命か。思春期特有の、自我に目覚めつつ、まだ世間との折り合いをうまくつけられないでいるために生じる「トラブル」を、鮮やかにかつコミカルに切り取っていると思います。ドアが片仮名、闇雲が漢字なのも効果的。

当事者にとって思春期は必ずしも「輝いている」ものではないのですが、こうして生き残って過去を振り返ってみると、いたましくも懐かしく思い起こされるものであります。

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