子を庇うとき字余りになっている


担当
奏子

子を庇うとき字余りになっている
真島清弘

人は皆、未完成で不完全だ。
なのに自分の子にはいつも満点を望んでしまう。
うちの子は、うちの子は、うちの子は…どれだけそう思って子育てをしてきただろう。
吉野ヶ里大会で清弘さんの句に出会い、目から鱗が落ちた。
ああ、私だけではなかったのだ。
不完全な私が満点を望み子を叱る。
字足らずで頭ごなしに、なぜ出来ないのかと。
そして、子が失敗や挫折をした時、全身全霊、字余りで庇うのだ。
私に何が出来るか…と。
そうして、命は巡る。
人間も動物も親は皆、字足らずで叱り、字余りで庇う。
そこに愛がある限りスパイラルは続く。

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2 Comments

  1. 返信
    奏子 2018年12月15日

    今までありがとうございました。
    私を本当に必要だと思って下さる方としばらく人生の時間を共に致しますので、しばらく川柳をお休みすることにしました。月イチ、川柳塔本社だけは顔が出せるようにするつもりです。
    病気ではありませんので、どうぞ心配しないで下さい。

    • 返信
      森山文切 2018年12月15日

      事情をご存知ない方は誤解しそうな表現なので、補足します(奏子さんの承諾済)

      奏子さんのご家族が現在入院中で、付き添いと退院後のリハビリなどで今まで以上に川柳の時間が取れなくなるとのことです。
      介護に仕事にと大変かと思いますが、どうか奏子さんもご無理のないように。

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