なるようになると呪文をくりかえす

担当
文切
なるようになると呪文をくりかえす
安土理恵
川柳塔誌電子化事業で公開している、1038号同人近詠巻頭から。

「なんくるないさ」という沖縄の方言がある。
テレビドラマなどで世の中に広く認知された。
沖縄の人はおおらか、悪く言えば、何でも適当にする、いい加減な気質であるということの代表的なフレーズとして使われるケースがあるが、これは本来の意味とは異なる。

元々は「まくとぅそーけーなんくるないさ」という定型句(まくとぅ=真)で、「正しい行いをしていれば、自然とあるべき様になる」という意味らしい。
「なんくるないさ」だけが広まっているが、「正しい行いをしていれば」という前提がある。

「なるようになる」という呪文は、やるべきことをやった人が唱えてこそ効力を発揮する。
有無を言わさぬ説得力を持つ、沖縄のオバーの「なんくるないさ」のようになるには、日々の地道な努力が必要なのだ。

若手同人ミニエッセイトップ

2 Comments

  1. 返信
    大田 かつら    2018年9月30日

    お久しぶりです、、。素敵なエッセイを書かれましたね。沖縄は本州から離れ遥か遠くかつては琉球国と言われていました。独特の文化と優しくて暖かい情の人達が住むユートピアの国かとも、、今では幻のような伝説的な話となったようで哀しくさえなりますね、、。今夜は奇しくも次期知事が決まります。戦争も風化して沖縄に基地ありきで、今が幸せならば沢山国から経済援助して贅沢三昧が良い何て言う若者が増えているのも否めません、、今夜の結果が少し怖い私です、、はてさてどうなるのでしょうかね⁉
     誰になろうとも沖縄の未来永劫戦のない平和を構築する方向へとただただ願うばかりです、、。ともあれ沖縄川柳大会共に盛り上げましょう❗

    • 返信
      森山文切 2018年9月30日

      コメントありがとうございます。午前中投票に行きました。こちらはまだ停電が続いていて大変です。来週も大きな台風のようで心配です。

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