父さんは答えを知っている迷路

担当:文切 父さんは答えを知っている迷路
森山文切

父は私が生まれる前から川柳をしている。
私が5歳のとき川柳塔社同人になり、もう33年である。
川柳塔誌ではこの1月号から同人近詠から自選集に掲載されるようになった。

父は川柳で酸いも甘いも様々な経験をしていると思うが、川柳の話はそれほどしない。
「子供の様子は」「次はいつ来る」「スマホの使い方がわからん」 ・・・
川柳の話は、あえてしないようにしているのかもしれない。

川柳活動で私が今抱えている困難や、これからどんな壁にぶち当たるか、父はよく知っていると思う。
同時に、それらは自分で越えるべきことであるのもよく知っているのだと思う。
私から訊けば教えてくれるだろうが、私自身も父に訊く気はない。

父が答えを知っていることを、私は知っているけれど。

若手同人ミニエッセイトップ

2 Comments

  1. 返信
    くみ 2018年1月15日

    文切さん今日わ〰
    お父様と文切さんとの関係 微妙ですね。父と子の関係って 男同士だから 話はよくする、いや全然しない!の2通りですかね?我が家でも、全然 ざっくばらんな話なんてしてないです。親子なら もう少し 雑談でもって思うけど・・・ですね。

    • 返信
      森山文切 2018年1月15日

      くみさま
      コメントありがとうございます。雑談はしますよ。川柳の話はあんまりしません。思春期はあまり話していなかったように思いますが、子供が生まれてからはよく話すようになったと思います。

くみ へ返信する コメントをキャンセル

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)