担当:文切 | 時刻表閉じると海は消えていた 木本朱夏 |
担当:智史 |
実りある全没でした頑張ろう |
一度も呼名することなく、川柳会場を去る。
「何の為に、ここまできたのだろう。」
悲しみと悔しさを噛みしめ、家へと戻る。
川柳から離れると思いきや、祖母譲りの負けず嫌いのせいか、すぐに句を作りだす。
全没を忘れるかのように…。
一か月後、大会誌が届く。
もちろん、私の句は載ってない。
他の人の優秀な句を拝見し、自分に足りなかったものを吸収する。
大変勉強になる。
復習を行い、次の大会に向け、川柳の道を突っ走るのであった。
担当:奏子 |
6月の種を神様からもらう |
待ちわびた雨季を迎え、一斉に芽を出す命だろうか。
純白の衣とヴェールを、喜びと期待、少々の不安で揺らしながら契りの時を待っている花嫁か…。(ジューンブライド)
長雨に気分もブルー。運動場も、自転車も、公園も使えない。そんな時に神様から届いた、お楽しみなのか。
読むたびに七色に読み取れて、なんとも味わい深い。
一読した時は、6月が動くのでは?と考えたが、1、3、7、8、10。
順番に入れてみても、動かない。
6月を入れて初めて、この句が輝き出す。
素晴らしい。
そして驚くことなかれ、この句の作者は
10歳の少女である。
担当:文切 | ひとつだけ真新しいガードレール 森山文切 |
大型連休です。みなさま安全運転を。
担当:智史 |
失恋の傷にお酒を吹きかける |
あるときは真っ正面から、またあるときは斜めからブスッと、お別れのメールが来る。
「お陰様で傷だらけだわ。」
「ワタシって、そんなに魅力がないかな。」
努力して自分を変えようとしても、全然違うところから切りつけられる。
しかし、傷が浅いのか、酒や赤ワインや芋焼酎を傷口に吹きかけると、あら不思議、死なぬではないか。
それでも、傷は多くなるばかりである。
「 この傷を癒してくれる人が、きっと居るはずだ。」
そう信じ続けよう。