担当
奏子 |
子供食堂あの子も呼んで来て欲しい
黒しま
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「駅の子」という言葉を知っているだろうか。第二次世界大戦後、頼るところの無い戦災孤児達が駅で寝泊まりする。そこから来た言葉だ。
戦争は大人のせいなのに、下へ下へと溜まるやり場のなさは子供達に降りかかる。
大人が正しいと言うから頷き、さあ行こう!という方向について行ったらいつのまにか駅の子になったのだ。
子供達に罪は無い。
今も昔も子供達はその国の大人の指差す方へ向かい、大人達の正しいに頷く。
だから私達大人はしっかり正しい未来を見極める責任がある。
子供達はその国の未来の象徴だ。
駅の子は、もう居ない。
でも、手を伸ばしてギュッと抱きしめるべき存在は消えては居ない。
子供達がお腹いっぱいで、いつも幸せである様。
いつも笑っていられる様。
明日を楽しみに、おやすみなさいが言える様。
私達大人の大事な使命は続く。
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