肉食系女子が世に憚って久しいが、私はまだ波に乗れないでいる。
好き。付き合って。
ポンポンと口から出る女子達は、私とは別次元の生き物だ。
断られたら?
ほかに好きな子が居たら?
そう思うと今日もまた、何にも言えずに日が暮れる。
ダメだな、私。
言葉には上手く出来ないけれど、好きって気持ちは本当なのにな。
切ないなあ…。
ああ、いつかあなたという湖に私という波紋をなびかせたい。
真ん中にポトリと落ちた私の恋心は湖の端から端まで広がって、幾重にも幾重にも重なって…。
いつしか湖を私でいっぱいにしてしまいたい。
お願い。私のさざ波に気づいて。