2016年8月WEB句会 (第5回)

2016年8月WEB句会 (第5回)

投句数 289句(149名)
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「 畳 」
吉崎 柳歩 選

どっかりと西日居座る四畳半喜屋武白雨
父ちゃんがひょいと担いでいた畳杉山太郎
ご先祖も舞い降りやすい畳部屋春爺
強かった畳の下の巨人軍石川照夫
風通す畳は春の野の一部かきくけ子
畳部屋孫とザコ寝の夏休み落犀庵
青春の涙を知っている畳みぢんこ
畳替え済んで襖も気にかかるやっこ
はらからの息災集う夏座敷つれづれ
初盆の母をもてなす畳替えあそか
大の字に寝ると畳に癒される彦翁
八畳の馬場をくるくる孫の騎手おおがまひろし
雑草に縁どられてる石畳安藤なみ
初孫がコロコロ笑う畳部屋はぐれ雲
プランから遂に消された畳の間木田比呂朗
湯めぐりへ下駄が行き交う石畳颯爽
退院の父を待ってる青畳平井美智子
夜中まで騒いで雑魚寝した畳村上玄也
和の心プラスチックの畳にも森山文切
神妙な顔を知ってる奥座敷十六夜
フルムーン宿の畳に足伸ばすツボ
石畳手を添えられたハイヒール加藤当白
六畳の大海原で遊んだ日川本真理子
仏間だけ畳を残しリニューアル新家完司
畳叩きは男に限る大掃除森廣子
一畳は担架の広さ 昼寝する月波与生
寝る食べる遊ぶ昭和の畳部屋わこう
三畳の庭に手を焼く草むしり森清泰範
もの足らぬ畳あげない大掃除アズスン安須
経を聴く四十九日の青畳大橋芳明
練習量畳の縁は知っている城崎れい
座布団の枕を畳嬉しがる佐藤千四
佳 作手を伸ばし何でも取れる四畳半彦翁
大の字がうまくおさまる四畳半汐海岬
一大事ベッドを入れる畳部屋竹中正幸
こころざし斯くあるべしと青畳新家完司
本性を隠しきれない四畳半上山堅坊
人の句正方形にならねばならぬ四畳半由美
地の句本堂の畳も椅子に慣れてくる北田のりこ
天の句座り直して父の小言を聞く畳平井美智子

「 畳 」
西出 楓楽 選

本畳猫の額の父の城麦乃
畳替え済んで襖も気にかかるやっこ
本堂の畳も椅子に慣れてくる北田のりこ
四畳半の暮らしに明日の詩がある笹倉良一
晩酌に疊み鰯が媚を売るたまき
ばあちゃんは数えたらしい畳の目ぷいこると
大の字がうまくおさまる四畳半汐海岬
いつの間に気が付かぬうち古畳川畑めぐむこ
ベッドより畳の夢は壮大だはぐれ雲
プランから遂に消された畳の間木田比呂朗
湯めぐりへ下駄が行き交う石畳颯爽
青畳ご先祖様を迎え入れ鹿野椿
神妙な顔を知ってる奥座敷十六夜
生も死も畳一畳あれば足る光畑夢色
フルムーン宿の畳に足伸ばすツボ
密談をいろいろ聞いた四畳半竹内いそこ
思い出を置いて巣立ちの六畳間ころのすけ
たたいたらほこり畳も私も橋倉久美子
折り畳み要るか思案の空模様富田美義
母さんを待っているよと畳部屋岡本恵
青畳ニッポン人で良かったな岡本恵
畳屋の縁縫う姿粋だったやひろ
大の字は畳の温さ知っている西山竹里
大掃除畳叩いた遠い夏坂上淳司
畳屋が元気で錆びつかない町かっぱ堂
どの部屋も畳ふるさと遠くなり西口いわゑ
寝る食べる遊ぶ昭和の畳部屋わこう
三畳の庭に手を焼く草むしり森清泰範
四畳半ぐらいはほしい俺の部屋丹下凱夫
お見合いで畳ばかりを見てました城崎れい
仕合せな人ね畳で看取られて水たまり
畳に直したらよく分かる広さ水たまり
佳 作畳まれて陽が当たらない弐千圓荘子隆
女房より早めに歳をとる畳足立茂
まだいける畳み直してみる私永見心咲
畳消え短足消えてゆく日本有海静枝
練習量畳の縁は知っている城崎れい
人の句座り直して父の小言を聞く畳平井美智子
地の句はらからの息災集う夏座敷つれづれ
天の句八畳の馬場をくるくる孫の騎手おおがまひろし

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