本社句会秀句2025
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川柳塔 2025年2月本社句会秀句 |
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席題 「 逆 」 |
髙杉 力 選 |
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人の句 |
逆らわず流れに乗って生きる雑魚 |
初代正彦 |
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地の句 |
逆上がりくるりとまるい空がある |
小島蘭幸 |
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天の句 |
逆光に突き進んでた蒼い日々 |
稲葉良岩 |
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兼題 「すっきり」 |
加藤江里子 選 |
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人の句 |
如月の月は邪心も欲もなく |
銭谷まさひろ |
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地の句 |
聞き役になってあなたの素顔知る |
石田孝純 |
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天の句 |
ここからは単線空気まで変わる |
居谷真理子 |
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兼題 「招 く」 |
内田志津子 選 |
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人の句 |
こども食堂のドアはいつでも半開き |
居谷真理子 |
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地の句 |
幸せを招く笑いを絶やさない |
鈴木栄子 |
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天の句 |
掃除する倖せ招く道だから |
藤井宏造 |
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兼題 「ばらばら」 |
吉村久仁雄 選 |
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人の句 |
足並みがまだぎこちない平和賞 |
上村夢香 |
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地の句 |
白蛇の抜け殻五等分の福 |
西美和子 |
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天の句 |
不協和音奏でながらの五十年 |
折田あきこ |
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兼題 「斜 め」 |
銭谷まさひろ 選 |
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人の句 |
花束のうしろ斜めにある嫉妬 |
伊達郁夫 |
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地の句 |
他意はない斜に構えているワイン |
片岡加代 |
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天の句 |
寄り添うてそっと傾げる蛇の目傘 |
初代正彦 |
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兼題 「自由吟」 |
小島蘭幸 選 |
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人の句 |
火の色で咲いて散ります雪椿 |
中岡千代美 |
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地の句 |
泣きながら笑ったいい映画だった |
居谷真理子 |
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天の句 |
ごめんねが言えないままで来た別れ |
油谷克己 |
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月間賞 |
油谷克己 |
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川柳塔 2025年1月本社句会秀句 |
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席題 「 茶 」 |
石田 隆彦 選 |
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人の句 |
秀吉も頭下げてたにじり口 |
坂上淳司 |
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地の句 |
愚痴小言すべて溶かして吞む渋茶 |
折田あきこ |
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天の句 |
まずお茶を供えて今日も息災に |
中井萠 |
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兼題 「重ねる」 |
原田すみ子 選 |
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人の句 |
辛さ悲しさ漆に重ね輪島塗 |
森廣子 |
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地の句 |
黒い色重ね闇夜の影を描く |
青木隆一 |
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天の句 |
歳重ね神のご褒美笑い皺 |
澤井敏治 |
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兼題 「巻 く」 |
山下じゅん子 選 |
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人の句 |
想い出を噛みしめながら巻く喪章 |
長井善純 |
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地の句 |
ケアハウス渦巻いている武勇伝 |
髙杉力 |
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天の句 |
村中が取り巻く新生児の声 |
鈴木栄子 |
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兼題 「飾 る」 |
松岡 篤 選 |
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人の句 |
お飾りの人もいそうな政務官 |
東定生 |
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地の句 |
媚びもせず飾る事なく二人居る |
中井萠 |
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天の句 |
廃線の駅に一輪ざしの花 |
居谷真理子 |
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兼題 「上 品」 |
西出 楓楽 選 |
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人の句 |
ブーケトス上品ぶってはいられない |
髙杉力 |
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地の句 |
上品に上手に罠をかけられる |
森廣子 |
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天の句 |
上品にしてては生きられぬ ひとり |
小島蘭幸 |
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兼題 「自由吟」 |
新家 完司 選 |
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人の句 |
樹木葬もいいね金魚もわたくしも |
木本朱夏 |
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地の句 |
前期でも後期でも皆高齢者 |
加藤江里子 |
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天の句 |
わが家の灯逢魔が時にポッと点く |
居谷真理子 |
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月間賞 |
居谷真理子 |
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