本社句会秀句2024
過去の結果はこちらから
川柳塔 2024年8月本社句会秀句 |
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席題 「 机 」 |
栃尾 奏子 選 |
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人の句 |
夢を見る僕の宇宙となる机 |
鈴木栄子 |
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地の句 |
引っ越しの度に恋人めく机 |
矢倉五月 |
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天の句 |
飴色の父の机とモンブラン |
加藤江里子 |
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兼題 「パワー」 |
廣田 和織 選 |
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人の句 |
二ヶ月のパワーをもらう年金日 |
片岡加代 |
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地の句 |
何事もお金の威力には勝てぬ |
江島谷勝弘 |
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天の句 |
引力は人にもあって恋に落ち |
水野黒兎 |
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兼題 「構える」 |
今井万紗子 選 |
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人の句 |
一本足で構えているかかし |
鴨谷瑠美子 |
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地の句 |
酷暑にも耐えて構える鬼瓦 |
藤井宏造 |
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天の句 |
嘘まこと月は構えず人照らす |
青木隆一 |
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兼題 「何と」 |
藤井 宏造 選 |
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人の句 |
男ひとり何と質素な昼ごはん |
小島蘭幸 |
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地の句 |
酒いらん夫の顔を二度見する |
中井萠 |
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天の句 |
何となく恋が生まれる傘の中 |
山野寿之 |
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兼題 「おこぼれ」 |
木嶋 盛隆 選 |
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人の句 |
おこぼれは貴女の残すイカの足 |
太田昭 |
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地の句 |
拾った玉からパチンコの運開く |
島田握夢 |
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天の句 |
朝ドラのロケ地になって陽が当たる |
山下じゅん子 |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
軽井沢に越しても暑い日は暑い |
山﨑武彦 |
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地の句 |
原爆忌聖火と戦火交鎖する |
油谷克己 |
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天の句 |
荷造りを見ている母が少し泣く |
平井美智子 |
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月間賞 |
平井美智子 |
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川柳塔 2024年7月第60回路郎忌本社句会秀句 |
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席題 「 軟 」 |
大久保眞澄 選 |
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人の句 |
噛み切れる嘘だ本気じゃない嘘だ |
栃尾奏子 |
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地の句 |
ナメクジもボクも背骨が無いのです |
吉道航太郎 |
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天の句 |
「ジジダイシュキ」にふにゃふにゃになりました |
鈴木いさお |
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兼題 「タワー」 |
藤井 智史 選 |
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人の句 |
尖りが過ぎると炎上のタワー |
柴田桂子 |
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地の句 |
タワーの天辺で足元が見えぬ |
中村 惠 |
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天の句 |
タワマンの向こう大雨かもしれぬ |
稲葉良岩 |
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兼題 「流れる」 |
米田 泰昌 選 |
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人の句 |
下積みの流した汗が光り出す |
吉道あかね |
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地の句 |
もうひと花流れる汗はいとわない |
内藤憲彦 |
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天の句 |
ボランティアの流れる汗が頼もしい |
鈴木栄子 |
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兼題 「節目」 |
古今堂蕉子 選 |
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人の句 |
いつか来る今日が終わりという節目 |
松下英秋 |
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地の句 |
甲子園も川柳塔も百年目 |
佐々木満作 |
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天の句 |
変容の節目となったあのコロナ |
初代正彦 |
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兼題 「のぞみ」 |
柴田 桂子 選 |
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人の句 |
富士のぞむ席に老母を座らせる |
伊達郁夫 |
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地の句 |
五十年経っても妻に恋したい |
筧 靖夫 |
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天の句 |
見込みある燃えてるもんを掴んだぞ |
柴本ばっは |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
地酒から地酒を渡るひとり旅 |
山野寿之 |
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地の句 |
つつみかくさず海の向って喋ったわ |
柴本ばっは |
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天の句 |
自分史に渦巻くたらればともしも |
髙杉 力 |
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月間賞 |
髙杉 力 |
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川柳塔 2024年6月本社句会秀句 |
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席題 「 王 」 |
中村 惠 選 |
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人の句 |
王になる気概はいつも持っている |
野口 龍 |
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地の句 |
王様を五人育てた肝っ玉 |
木本朱夏 |
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天の句 |
零歳と百歳わが家取りしきる |
柴本ばっは |
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兼題 「唸 る」 |
森田 旅人 選 |
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人の句 |
駆けつけたら鼻唄だった唸り声 |
大久保眞澄 |
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地の句 |
内視鏡のぞいて唸りだす主治医 |
平井美智子 |
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天の句 |
ママチャリが唸る無敵の四人乗り |
栃尾奏子 |
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兼題 「ぐらり」 |
山﨑 武彦 選 |
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人の句 |
一瞬でぐらり一途な恋でした |
片岡加代 |
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地の句 |
騙し合いぐらり来たのはその笑顔 |
西村哲夫 |
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天の句 |
今日こそと思うが履けぬピンヒール |
藤田武人 |
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兼題 「挽 回」 |
伊達 郁夫 選 |
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人の句 |
百寿まで生きて挽回してやろう |
新家完司 |
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地の句 |
私にもある九回とロスタイム |
吉道あかね |
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天の句 |
挽回のチャンスもらった徳俵 |
髙杉 力 |
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兼題 「無 限」 |
新家 完司選 |
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人の句 |
武器輸出底なし沼が待っている |
澤井敏治 |
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地の句 |
限りある命へやりたいこと無限 |
鈴木いさお |
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天の句 |
物欲は無限長生きしなければ |
川端六点 |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
思い切り笑い哀しくなりました |
平井美智子 |
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地の句 |
雨垂れが奏でてくれた鎮魂歌 |
島田明美 |
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天の句 |
とうめいになりゆくボクの過去の駅 |
たむらあきこ |
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月間賞 |
たむらあきこ |
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川柳塔 2024年5月本社句会秀句 |
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席題 「 頭 」 |
鈴木いさお 選 |
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人の句 |
なんぼでも下げます頭くらいなら |
髙杉 力 |
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地の句 |
いつからか飾りになっている頭 |
中村 惠 |
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天の句 |
しゃれこうべもう泣かなくていいんだよ |
栃尾奏子 |
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兼題 「泳 ぐ」 |
斎藤 隆浩 選 |
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人の句 |
大海に出て身の丈を知るカエル |
内藤憲彦 |
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地の句 |
少子化へエールを贈る鯉のぼり |
山野寿之 |
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天の句 |
大海を泳ぐ雑魚にもある気概 |
敏森廣光 |
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兼題 「ぬるぬる」 |
岩佐ダン吉 選 |
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人の句 |
ぬるぬるの汗が尊いボランティア |
内藤憲彦 |
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地の句 |
蛞蝓の足跡残すのも律儀 |
藤井宏造 |
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天の句 |
頑張った汗だぬるぬるこそ誇り |
小野雅美 |
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兼題 「担 ぐ」 |
油谷 克己 選 |
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人の句 |
子等の背に担がれながらいく浄土 |
今井万紗子 |
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地の句 |
もうヒト科背負えませんと泣く地球 |
小野雅美 |
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天の句 |
お互いを背負う最後の最後まで |
吉道あかね |
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兼題 「裏 技」 |
川端 一歩選 |
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人の句 |
裏技無しただただ素振りくり返す |
内藤憲彦 |
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地の句 |
裏技は使わぬ正面から挑む |
きとうこみつ |
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天の句 |
土壇場で逆転になるいい笑顔 |
吉道あかね |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
父の日を仲間外れにする五月 |
藤井宏造 |
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地の句 |
抽斗の奥は昭和のままである |
川上大輪 |
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天の句 |
ブランコが揺れたあなたの影だった |
片岡加代 |
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月間賞 |
片岡加代 |
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川柳塔 2024年4月本社句会秀句 |
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席題 「 式 」 |
平賀 国和 選 |
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人の句 |
平安のロマン式部の冴える筆 |
鈴木いさお |
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地の句 |
表彰式はチョン髷結った尊富士 |
坂上淳司 |
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天の句 |
ランドセル夢の詰まった入学式 |
斎藤隆浩 |
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兼題 「初めて」 |
坂 裕之 選 |
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人の句 |
ビギナーの竿にマグロが喰い付いた |
藤田武人 |
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地の句 |
入社して初めて知った世間の目 |
内藤憲彦 |
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天の句 |
初めてが好き天国も楽しみだ |
新家完司 |
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兼題 「よもや」 |
山野 寿之 選 |
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人の句 |
快晴の笑顔信じた日の誤算 |
栃尾奏子 |
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地の句 |
信じてた分だけよもやが深くなる |
古今堂蕉子 |
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天の句 |
ハグをしたその手で銃を握るのか |
木本朱夏 |
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兼題 「部 品」 |
宇都満知子 選 |
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人の句 |
五臓六腑みんな大切な部品 |
鈴木いさお |
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地の句 |
じいちゃんのとっても大切な入れ歯 |
きとうこみつ |
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天の句 |
コロナ五年顔のパーツとなるマスク |
澤井敏治 |
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兼題 「火 傷」 |
平井美智子選 |
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人の句 |
火遊びの跡です今もピンクです |
川上大輪 |
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地の句 |
花びらのかたちに癒えた火傷痕 |
木本朱夏 |
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天の句 |
抱きしめて火傷突き放して火傷 |
栃尾奏子 |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
ステージ四を生き抜く君へ桜咲く |
島田明美 |
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地の句 |
病室のベッドを城と父は呼ぶ |
小野雅美 |
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天の句 |
令和六年四月五日に会う桜 |
居谷真理子 |
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月間賞 |
居谷真理子 |
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川柳塔 2024年3月本社句会秀句 |
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席題 「 羽 」 |
上田ひとみ 選 |
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人の句 |
羽のばしてるのに誰も気づかない |
初代正彦 |
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地の句 |
一羽二羽飛び立ったって次がある |
坂 裕之 |
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天の句 |
蜜蜂の羽音 恋しい人が来る |
平井美智子 |
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兼題 「カット」 |
加藤江里子 選 |
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人の句 |
別れ話は傘の雫を切ってから |
藤井宏造 |
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地の句 |
某国のテレビ操作に騙される |
川端一歩 |
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天の句 |
切り取り線の上でうろうろする本音 |
髙杉 力 |
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兼題 「図 面」 |
野口真桜子 選 |
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人の句 |
縮尺を間違えポチの家となる |
糀谷和郎 |
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地の句 |
図面引く前に匠は木と対話 |
失 明 |
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天の句 |
蜘蛛の巣のかたちになってきた図面 |
桒原道夫 |
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兼題 「座 る」 |
内田志津子 選 |
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人の句 |
辛酸を舐めて男の座る肝 |
長谷川崇明 |
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地の句 |
半世紀老舗守った座り胼胝 |
柴本ばっは |
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天の句 |
AIが人の上座にあぐらかく |
酒井健二 |
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兼題 「貫 く」 |
中岡千代美選 |
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人の句 |
貫通をしてるか見たくなる小穴 |
糀谷和郎 |
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地の句 |
ハンカチを白で通した父の意地 |
柿花和夫 |
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天の句 |
片思いだけどあきらめたりしない |
片岡加代 |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
春風を掴んだ 君の腕だった |
平井美智子 |
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地の句 |
まるひとつ描いた あなたをつかまえた |
栃尾奏子 |
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天の句 |
健康な人で賑わう葬儀場 |
新家完司 |
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月間賞 |
新家完司 |
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川柳塔 2024年2月本社句会秀句 |
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席題 「 志 」 |
初代 正彦 選 |
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人の句 |
折り返し地点に置いて来た大志 |
髙杉 力 |
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地の句 |
夢あまた能登にかかった虹の先 |
森田旅人 |
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天の句 |
プラス志向不時に備えて磨く靴 |
澤井敏治 |
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兼題 「ポツン」 |
飛永ふりこ 選 |
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人の句 |
「ありがとう」ポツンと言って逝くつもり |
敏森廣光 |
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地の句 |
被災地の電柱線を待っている |
川端一歩 |
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天の句 |
点滴のポツンに生きている命 |
山野寿之 |
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兼題「端布(端切れ)」 |
原田すみ子 選 |
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人の句 |
存在の意義私にも歯切れにも |
出口セツ子 |
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地の句 |
端切れ同志肩組みあって労働歌 |
吉村久仁雄 |
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天の句 |
パッチワークで出来ている世界地図 |
川上大輪 |
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兼題 「厳しい」 |
藤村 亜成 選 |
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人の句 |
大寒波丹頂の紅冴えかえる |
野口真桜子 |
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地の句 |
えべっさんの顔が一番厳しいぞ |
桒原道夫 |
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天の句 |
八冠が更に最善目指してる |
安福和夫 |
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兼題 「磨く」 |
新家 完司 選 |
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人の句 |
スリップドレスが似合うようにと磨きます |
中岡千代美 |
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地の句 |
八十路来て磨いています黙秘術 |
藤原大子 |
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天の句 |
嫁はんに負けじと磨く肝っ玉 |
栃尾奏子 |
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兼題 「自由吟」 |
小島 蘭幸 選 |
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人の句 |
頑張れと今は言えない能登の里 |
松下英秋 |
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地の句 |
生まれ変わったの駅ピアノになって |
藤井宏造 |
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天の句 |
揺れた地の二月の空の青の青 |
平井美智子 |
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月間賞 |
平井美智子 |
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川柳塔 2024年1月本社句会秀句 |
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席題 「 光 」 |
山下じゅん子 選 |
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人の句 |
七光り一気に蹴って一人立ち |
柴本ばっは |
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地の句 |
残り火を燃やしレジェンド光りだす |
酒井健二 |
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天の句 |
初春の光を消した能登地震 |
敏森廣光 |
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兼題 「ポ チ」 |
髙杉 力 選 |
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人の句 |
散歩道ポチに知り合いたんとあり |
森田旅人 |
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地の句 |
緩んでる首輪とポチは知っている |
平井美智子 |
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天の句 |
曲がったらイカン道やとポチが言う |
柴本ばっは |
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兼題 「玩 具」 |
糀谷 和郎 選 |
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人の句 |
裏山がおもちゃの宝庫だった里 |
石田孝純 |
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地の句 |
おもちゃに国でマトリョーシカが孤立する |
鈴木いさお |
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天の句 |
手作りのおもちゃに父が生きている |
片岡加代 |
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兼題 「重 い」 |
松岡 篤 選 |
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人の句 |
重いもの父の言葉と母の愛 |
青木隆一 |
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地の句 |
国ちがい命の重さちがう国 |
酒井健二 |
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天の句 |
書き溜めた秘密が重い日記帳 |
小野雅美 |
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兼題 「輝 く」 |
荻野 浩子 選 |
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人の句 |
つららの中で冬の妖精輝いた |
水野黒兎 |
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地の句 |
現役で今も輝く白寿の手 |
平松かすみ |
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天の句 |
子らの目の輝き奪い去る戦 |
坂上淳司 |
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兼題 「自由吟」 |
新家 完司 選 |
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人の句 |
死に方の中でも餓死だけはご免 |
鈴木いさお |
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地の句 |
人生の夕暮れ時に虹が欲し |
矢倉五月 |
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天の句 |
皆帰り柱時計がよく響く |
原田すみ子 |
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月間賞 |
原田すみ子 |
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