本社句会秀句2019

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川柳塔2019年3月本社句会秀句    
席題 「家 具」 矢倉 五月 選  
人の句 テーブルに家族が寄ってくるのです 籠島恵子
地の句 頂点にたどりついたら軋む椅子       浜知子
天の句 ダム底に僕の机が眠る村 柴本ばっは
兼題 「ほどほど」 両川 無限 選   
人の句 父の拳骨手加減を知っている 前たもつ
地の句 ほどほどの番続けていく非凡 山野寿之
天の句 アホやなあそんなにむきにならんでも 森松まつお
兼題 「 息 」 鴨谷瑠美子 選  
人の句 阿吽の呼吸鍵はかかっておりません 島田握夢
地の句 溜息で妻は上手に返事する 太田扶美代
天の句 母さんは溜息胸にたたみ込む 石田隆彦
兼題「不覚にも」(詠み込み不可) 藤井 宏造  選  
人の句 肩書きを取れば風さえそっぽ向く 松本あや子
地の句 やさしさにあぐらをかいていたんだね 山田葉子
天の句 信長の油断 本能寺にあった 両川無限
兼題 「育 つ」 水野 黒兎 選  
人の句 育つ巣立つ育つ巣立つを見て八十路 上田和宏
地の句 育児書を閉じ大らかな子に育て 升成好                      
天の句 子育て終え夫育てが始まった 山下純子
兼題 「野 性」 小島 蘭幸 選  
人の句 遠吠えは私の愛のセレナーデ 鈴木かこ
地の句 酒二合ほどで類人猿になる 新家完司
天の句 窓際の椅子で熟睡する野性 山野寿之
月間賞 山野寿之  
川柳塔 2019年2月本社句会秀句の紹介    
席題「空 気」 鈴木いさお 選  
人の句 呑んでないだと風船を吹いてみろ 島田握夢
地の句 回復期水よ空気よありがとう 太田扶美代
天の句 平成の空気昭和の肺で吸う 居谷真理子
兼題「ぼんやり」 内田志津子 選  
人の句 全貌がぼんやり見えてきた野望 伏見雅明
地の句 ぼんやりの麻酔が醒める妻の声 丹後屋肇
天の句 テールランプへ影がぼんやり遠ざかる 松原寿子
兼題「スタイル」 山野 寿之 選  
人の句 鶴を折る鶴は祈りのかたちして 山﨑武彦
地の句 風まかせ少々重い凧ですが 上田ひとみ
天の句 盆栽の自由を許さない鋏 田中ゆみ子
兼題「痒 い」 山岡冨美子 選  
人の句 歯痒いとも思う分別とも思う 升成好
地の句 掻けば掻くほど底無しの沼になる 鈴木かこ
天の句 人間を見過ぎたようだ目が痒い 新家完司
兼題「盛 り」 藤村 亜成 選  
人の句 人生の午後これからを華にする 冨永恭子
地の句 因習の壁こじ開ける伸び盛り 笹倉良一
天の句 命あるかぎりは盛りだとおもう 山岡冨美子
兼題「現 実」 小島 蘭幸 選  
人の句 難民にスーパーマンが現れぬ 新家完司
地の句 叫んでも泣いてもなくならぬ戦 笹倉良一
天の句 現実を見てる ブランコ漕ぎながら 太田扶美代
月間賞 太田扶美代  
川柳塔 2019年1月本社句会秀句の紹介    
席題「 楽 」 安土 理恵 選  
人の句 楽しくてたまらぬように花は咲く 西出楓楽
地の句 「災」が転じて今年は「楽」になるように 新家完司
天の句 一度しかない人生を楽しまん 大内朝子
兼題「和やか」 柿花 和夫 選  
人の句 和やかになるまでそばに居てあげる 中村惠
地の句 グループホーム時々漏れる笑い声 丹後屋肇
天の句 お茶入りましたと妻が呼ぶ三時 鈴木栄子
兼題「ステップ」 初代 正彦 選  
人の句 一足飛び鋭い眼する菫ちゃん 木藤こみつ
地の句 踏み出せば周りが君を引き立てる 内藤憲彦
天の句 若い芽のステップ世界駆け上がる 石田隆彦
兼題「仕 事」 古今堂蕉子 選  
人の句 笑ったら首になります葬式屋 太田としお
地の句 阪神よファンが喜ぶ仕事して 降幡弘美
天の句 七十の無職十でもプロの棋士 内藤憲彦
兼題「渡 る」 山本希久子 選  
人の句 病院の渡り廊下にある戦 木本朱夏
地の句 昭和平成渡り歩いてきた素足 片岡加代
天の句 渡り終えたところはきっと花畑 太田扶美代
兼題「輝 く」 新家 完司 選  
人の句 キラキラキラキラわたくしの昭和 小島蘭幸
地の句 少子化に光り輝く妊婦さん 藤井宏造
天の句 太陽が窓いっぱいに退院日 山野寿之
月間賞 山野 寿之