| 川柳塔 2025年11月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 宝 」 | 中村 惠 選 | ||
| 人の句 | 宝船のひとり明後日向いている | 木本朱夏 | |
| 地の句 | 思い出がからむと全部宝物 | 宇都満知子 | |
| 天の句 | パワフルな五臓六腑が宝物 | 新家完司 | |
| 兼題 「 感 謝 」 | 中堀 優 選 | ||
| 人の句 | 朝昼晩蛇口ひねれば水が出る | 青木ゆきみ | |
| 地の句 | 三食昼寝夜はお酒もついている | 川端一歩 | |
| 天の句 | ママの肩叩くちっちゃな感謝状 | 川端六点 | |
| 兼題 「願 う」 | 村田 博 選 | ||
| 人の句 | 何よりの願いはクマの来ない街 | 津守柳伸 | |
| 地の句 | 男の願望透明人間でウフフ | 油谷克己 | |
| 天の句 | 安心して子どもを生める世にしたい | 川端一歩 | |
| 兼題 「ばれる」 | 上田ひとみ 選 | ||
| 人の句 | 隠しごとまだありましたお月さん | 桒原道夫 | |
| 地の句 | ふんわりの眉にウキウキばれました | 佐藤敦子 | |
| 天の句 | ばれぬ様しっかり砂をかけました | 森廣子 | |
| 兼題 「ピカピカ」 | 水野 黒兎 選 | ||
| 人の句 | ピカピカのスーツは来ない立ち飲み屋 | 柿花和夫 | |
| 地の句 | ピカピカに磨く私の道だもの | 冨永恭子 | |
| 天の句 | 信号が点滅真夜中の孤独 | 木本朱夏 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 唐揚げにレモン 僕には八代亜紀 | 藤井宏造 | |
| 地の句 | お手紙をください冬がくる前に | 平井美智子 | |
| 天の句 | 愛していると言えばよかった こぼれ萩 | 木本朱夏 | |
| 月間賞 | 木本朱夏 | ||
| 川柳塔 2025年10月(第31回塔まつり）本社句会秀句 | |||
| 兼題 「ピョン」 | 栃尾 奏子 選 | ||
| 人の句 | 合鍵がとんで来たからOK だ | 浦上恵子 | |
| 地の句 | あちこちでピョンが生まれて観覧車 | 前中知栄 | |
| 天の句 | 告白はトランポリンのてっぺんで | 小島蘭幸 | |
| 兼題 「荷 物」 | 髙杉 力 選 | ||
| 人の句 | 地酒着く飲み過ぎるなの手紙添え | 松岡篤 | |
| 地の句 | 老いの荷はポッケに入る程が良い | 大西將文 | |
| 天の句 | 能登の海元気ですよと届く烏賊 | 平井美智子 | |
| 兼題 「住 む」 | 斉尾くにこ 選 | ||
| 人の句 | 混沌の上澄みに住む快適さ | 松田礼子 | |
| 地の句 | 古長屋スルメの味の住み心地 | くんじろう | |
| 天の句 | 悠然の鄙は人間丸裸 | 山野寿之 | |
| 兼題 「 柱 」 | 新家 完司 選 | ||
| 人の句 | 駅の向こうは電柱の無い街だ | 中岡千代美 | |
| 地の句 | 柱にも杖にもなれずネコジャラシ | 木本朱夏 | |
| 天の句 | 墓じまい物言いたげなと床柱 | 柴田桂子 | |
| 兼題 「続 く」 | |||
| 人の句 | 荷崩れが静かに続く老いの脳 | 山野寿之 | |
| 地の句 | 明治から続いています貧乏性 | 柴本ばっは | |
| 天の句 | 明日もまた暗くなったら酒を吞む | 上田ひとみ | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | あたたかいもので包んでありました | 平井美智子 | |
| 地の句 | 仲直りしましょ世界は美しい | 木本朱夏 | |
| 天の句 | 私を救ってくれた君の｢はい」 | 長島敏子 | |
| 月間賞 | 長島敏子 | ||
| 川柳塔 2025年9月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 虫 」 | 長谷川崇明 選 | ||
| 人の句 | 将来は昆虫食になる不安 | 木嶋盛隆 | |
| 地の句 | 涼を得て色鮮やかな秋茜 | 澤井敏治 | |
| 天の句 | 満月に虫の音涼し友送る | 奥澤洋次郎 | |
| 兼題 「 もやもや 」 | 澤井 敏治 選 | ||
| 人の句 | もやもやの彼方にガザが待つ日の出 | 水野黒兎 | |
| 地の句 | どうしてもチョキが出来ない足の指 | 石田孝純 | |
| 天の句 | 戦争の紙面で包むサツマイモ | 島田明美 | |
| 兼題 「映 画」 | 宇都宮ちづる 選 | ||
| 人の句 | ｢国宝」を観てファンになる大歌舞伎 | 内藤憲彦 | |
| 地の句 | 斬られ役上手いと殺陣が光り出す | 油谷克己 | |
| 天の句 | 戦争の惨さひまわり観て思う | 吉道あかね | |
| 兼題 「苦 手」 | 藤井 宏造 選 | ||
| 人の句 | 苦手だと思う相手も思ってる | 吉道あかね | |
| 地の句 | 好きだった妻が苦手になるなんて | 宗和夫 | |
| 天の句 | 一人は苦手独りぼっちはなお苦手 | 今井万紗子 | |
| 兼題 「なるほど」 | 青砥たかこ 選 | ||
| 人の句 | なるほどを二回言うのはええ加減 | 吉野一心 | |
| 地の句 | ジェンダーの歴史に刻む女形 | 藤田武人 | |
| 天の句 | まだ真夏と思えば辛くない残暑 | 石田孝純 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 闘いの日々傘さして杖ついて | 居谷真理子 | |
| 地の句 | 振り向けばきっと泣いてたはず君は | 鮎川弘子 | |
| 天の句 | 他人になってゆく足音を聞いている | 奥澤洋次郎 | |
| 月間賞 | 奥澤洋次郎 | ||
| 川柳塔 2025年8月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 子 」 | 斎藤 隆浩 選 | ||
| 人の句 | 泣きやまず一緒に泣いた日暮れ時 | 青木ゆきみ | |
| 地の句 | どう見ても親子と思う団子鼻 | 山﨑武彦 | |
| 天の句 | 悪い子でごめんと墓へ高い花 | 小野雅美 | |
| 兼題 「 植 物 」 | 山野 双葉 選 | ||
| 人の句 | サルスベリ玉音の日も咲いていた | 西出楓楽 | |
| 地の句 | 吉方へ転がる蓮の葉の滴 | 青木ゆきみ | |
| 天の句 | 植物になったらそっと逝かせてね | 宇都宮ちづる | |
| 兼題 「はずむ」 | 今井万紗子 選 | ||
| 人の句 | ボール一つあれば弾めるのが若さ | 西出楓楽 | |
| 地の句 | 五線譜にはずむドレミファ夏休み | 木本朱夏 | |
| 天の句 | うれしさを伝える十指良く弾む | 伊達郁夫 | |
| 兼題 「途 端」 | 江島谷勝弘 選 | ||
| 人の句 | 初デート会ったその場のプロポーズ | 澤井敏治 | |
| 地の句 | 無事な顔見たら途端に腹減った | 荻野浩子 | |
| 天の句 | 不本意な握手した手をすぐ洗う | 中村惠 | |
| 兼題 「はがゆい」 | 杜 青春 選 | ||
| 人の句 | 花火だけ見て帰るのも恋ですか | 上田ひとみ | |
| 地の句 | シナリオと異なる場所へキスをする | 藤田武人 | |
| 天の句 | 不覚にも酔って見られた裏の貌 | 伊達郁夫 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 絵ごころはないが魁夷の「道」が好き | 川端一歩 | |
| 地の句 | あと少しアナタと居たいかき氷 | 栃尾奏子 | |
| 天の句 | 古古古米の味も覚えてから詩人 | 木本朱夏 | |
| 月間賞 | 木本朱夏 | ||
| 川柳塔 2025年7月第61回路郎忌本社句会秀句 | |||
| 席題 「 多 」 | 藤田 武人 選 | ||
| 人の句 | 少年の思惟 次から次多感 | 山野寿之 | |
| 地の句 | 多言語が飛び交う街の息苦し | 宇都満知子 | |
| 天の句 | 真心があふれ真が伝わらず | 吉村久仁雄 | |
| 兼題 「 奇 妙 」 | 廣田 和織 選 | ||
| 人の句 | 宇宙人もっと奇妙な地球人 | 佐藤敦子 | |
| 地の句 | 夫という奇妙なモノを飼ってます | 敏森廣光 | |
| 天の句 | 現実は奇妙な夢の数珠つなぎ | 小野雅美 | |
| 兼題 「 薄 い 」 | 鴨谷瑠美子 選 | ||
| 人の句 | 物価高酷暑空気も薄くなる | 居谷真理子 | |
| 地の句 | 薄味をやさしい味と言い換える | 穐山常男 | |
| 天の句 | 品薄のニュースで更に品薄に | 斎藤隆浩 | |
| 兼題 「くたびれる」 | 桒原 道夫 選 | ||
| 人の句 | 駅前って言うけど階段が多い | 島田握夢 | |
| 地の句 | くたびれてますと遮断機やっと降り | 長谷川崇明 | |
| 天の句 | 縄電車まだ降ろしてはもらえない | 小島蘭幸 | |
| 兼題 「 酔 う 」 | 中岡千代美 選 | ||
| 人の句 | 告白の下手な男が先に酔い | 米田利惠子 | |
| 地の句 | 酔っぱらっちゃったとおちょぼ口になる | 小島蘭幸 | |
| 天の句 | 若かったただやさしさに酔っていた | 片岡加代 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 口喧嘩もう止めましたメダカ飼う | 伊達郁夫 | |
| 地の句 | 真夏日と体力勝負して老いる | 折田あきこ | |
| 天の句 | 新米は孫が来た時だけ食べる | 長井善純 | |
| 月間賞 | 長井善純 | ||
| 川柳塔 2025年6月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 星 」 | 伊達 郁夫 選 | ||
| 人の句 | ウクライナガザにも星がありますか | 川端一歩 | |
| 地の句 | 我が家には星と輝く孫が居る | 坂裕之 | |
| 天の句 | この星に生まれた幸を噛みしめる | 敏森廣光 | |
| 兼題 「 言 葉 」 | 平賀 国和 選 | ||
| 人の句 | お言葉に平和いただく植樹祭 | 長川哲夫 | |
| 地の句 | いにしえの言葉に匂う日本の美 | 内藤憲彦 | |
| 天の句 | 日本の四季 言の葉が美しい | 片岡加代 | |
| 兼題 「はみ出す」 | 川端一歩 選 | ||
| 人の句 | はみだした境界線にある地雷 | 木本朱夏 | |
| 地の句 | 宙の彼方へ絵本はみ出す好奇心 | 糀谷和郎 | |
| 天の句 | 未来を託すはみ出す子等の世界地図 | 今井万紗子 | |
| 兼題 「やれやれ」 | 木本朱夏 選 | ||
| 人の句 | ポリープは良性だったまた飲める | 新家完司 | |
| 地の句 | ほっとするところへ椅子が置いてある | 小島蘭幸 | |
| 天の句 | だんだんと穏やかになる死者の顔 | 三村舞 | |
| 兼題 「 分岐点」 | 三村 舞 選 | ||
| 人の句 | 老いという淋しい分岐点を引く | 鴨谷瑠美子 | |
| 地の句 | 紙オムツ買ってワクワクしています | 米田利惠子 | |
| 天の句 | 救命医なった時から酒やめる | 矢倉五月 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 通り雨だったやさしい人だった | 片岡加代 | |
| 地の句 | 生きてゆく翼はもろくなったけど | 小野雅美 | |
| 天の句 | 日本で生まれ育ったのにパンダ | 宇都宮ちづる | |
| 月間賞 | 宇都宮ちづる | ||
| 川柳塔 2025年5月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 要 」 | 山野 寿之 選 | ||
| 人の句 | 春ひとりまだ時々は母が要る | 平井美智子 | |
| 地の句 | 子育ての要はぎゅっと抱きしめる | 西出楓楽 | |
| 天の句 | 楽団の要の位置で振るタクト | 川端六点 | |
| 兼題 「 うっとり 」 | 米田利惠子 選 | ||
| 人の句 | 通帳を開きうっとりしてる妻 | 平井美智子 | |
| 地の句 | うっとりと眺めてしまう米俵 | 鈴木栄子 | |
| 天の句 | ウグイスよずいぶん稽古したんだね | 川端六点 | |
| 兼題 「 結 果 」 | 敏森 廣光 選 | ||
| 人の句 | 結果より途中で淹れたお茶の味 | 稲葉良岩 | |
| 地の句 | 朝が来た満点でしょう生きている | 久木野タカ | |
| 天の句 | まごころの汗が育む自家野菜 | 山野寿之 | |
| 兼題 「 疑 う 」 | 平井美智子 選 | ||
| 人の句 | ばあちゃんが洗ったグラス子が洗う | 北川時子 | |
| 地の句 | 転移の兆し 降車口から乗ったバス | 島田明美 | |
| 天の句 | おひさまを疑うときの濁った目 | 栃尾奏子 | |
| 兼題 「 険しい」 | 新家 完司 選 | ||
| 人の句 | 崖っぷちで残った友はほんまもん | 山﨑武彦 | |
| 地の句 | 冑山もう私には登れない | 上田ひとみ | |
| 天の句 | 人生ってあんぱんほどに甘くない | 石田孝純 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 銃の音せぬ青空にハグをする | 中田尚 | |
| 地の句 | 人間も蜻蛉今を生きなさい | 栃尾奏子 | |
| 天の句 | 能登が見えますか大屋根リングから | 山野双葉 | |
| 月間賞 | 山野双葉 | ||
| 川柳塔 2025年4月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 魚 」 | 坂 裕之 選 | ||
| 人の句 | 祖父よりの合格祝いさくら鯛 | 緒方美津子 | |
| 地の句 | 釣りマニア逃がした魚でかくなる | 柿花和夫 | |
| 天の句 | 春が来た若鮎跳ねる甲子園 | 敏森廣光 | |
| 兼題 「 退 屈 」 | 吉野 一心 選 | ||
| 人の句 | 暇な産院獣医の免許取りました | 浦上恵子 | |
| 地の句 | 閻魔さんが退屈してる長寿国 | 川端六点 | |
| 天の句 | 美人ではないが退屈しない顔 | 鈴木いさお | |
| 兼題 「仕切る」 | 宇都満知子 選 | ||
| 人の句 | 仕切り直しあればいいなあ人生に | 敏森廣光 | |
| 地の句 | 幸せを振り分けている神の匙 | 石田孝純 | |
| 天の句 | 病室のカーテンごとにある命 | 青木ゆきみ | |
| 兼題 「ふにゃふにゃ」 | 鈴木いさお 選 | ||
| 人の句 | ふにゃふにゃになったからっぽになった | 小島蘭幸 | |
| 地の句 | ふにゃふにゃであっても母の字は読める | 鴨谷瑠美子 | |
| 天の句 | ふにゃふにゃですが五人育てたおっぱいだ | 山﨑武彦 | |
| 兼題 「 少 女」 | 桑原すゞ代 選 | ||
| 人の句 | おばあさんになるとおもってない少女 | 西出楓楽 | |
| 地の句 | マッチ擦るたびに少女が見た料理 | 川端六点 | |
| 天の句 | 幸せか笑っているか少女A | 栃尾奏子 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 時々は本気で腹のたつ介護 | 川端六点 | |
| 地の句 | わたくしの痛いところへ貼る桜 | 平井美智子 | |
| 天の句 | 不意に散る花も訃報も順不同 | 木本朱夏 | |
| 月間賞 | 木本朱夏 |
| 川柳塔 2025年3月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 商 」 | 山﨑 武彦 選 | ||
| 人の句 | 第二幕商売抜きで夢を売る | 加藤江里子 | |
| 地の句 | 商人はボチボチなどとビル建てる | 水野黒兎 | |
| 天の句 | 商売には不向きな顔と言われてる | 長井善純 | |
| 兼題 「うっかり」 | 冨永 恭子 選 | ||
| 人の句 | うっかりと無くした針が心刺す | 西美和子 | |
| 地の句 | うっかりとうっかりおあいこの夫婦 | 片岡加代 | |
| 天の句 | そうだった古希はとっくに過ぎていた | 石田孝純 | |
| 兼題 「逃げる」 | 初代 正彦 選 | ||
| 人の句 | 憎い戦争逃げるところがありません | 川端一歩 | |
| 地の句 | 逃げたいと自由の女神泣いている | 佐藤敦子 | |
| 天の句 | 逃げる日を追ってメロスとなる暮し | 水野黒兎 | |
| 兼題 「ぽかぽか」 | 大久保眞澄 選 | ||
| 人の句 | 大切な友は陽だまり連れて来る | 松田礼子 | |
| 地の句 | 陽だまりの真ん中に置く母の椅子 | 平井美智子 | |
| 天の句 | 春の陽もカップに入れたレモンティー | 石田孝純 | |
| 兼題 「 階 段 」 | 新家 完司 選 | ||
| 人の句 | 和平への踊り場じっと風を読む | 初代正彦 | |
| 地の句 | 螺旋階段アンクレットが降りてくる | 中岡千代美 | |
| 天の句 | 階段があれば行きたいチョモランマ | 青木隆一 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島 蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 母さんもうふふと春は笑ってた | 石田孝純 | |
| 地の句 | 会いたいねまたひれ酒を飲みたいね | 居谷真理子 | |
| 天の句 | ありがとう言ったら春がやってきた | 平井美智子 | |
| 月間賞 | 平井美智子 | ||
| 川柳塔 2025年2月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 逆 」 | 髙杉 力 選 | ||
| 人の句 | 逆らわず流れに乗って生きる雑魚 | 初代正彦 | |
| 地の句 | 逆上がりくるりとまるい空がある | 小島蘭幸 | |
| 天の句 | 逆光に突き進んでた蒼い日々 | 稲葉良岩 | |
| 兼題 「すっきり」 | 加藤江里子 選 | ||
| 人の句 | 如月の月は邪心も欲もなく | 銭谷まさひろ | |
| 地の句 | 聞き役になってあなたの素顔知る | 石田孝純 | |
| 天の句 | ここからは単線空気まで変わる | 居谷真理子 | |
| 兼題 「招 く」 | 内田志津子 選 | ||
| 人の句 | こども食堂のドアはいつでも半開き | 居谷真理子 | |
| 地の句 | 幸せを招く笑いを絶やさない | 鈴木栄子 | |
| 天の句 | 掃除する倖せ招く道だから | 藤井宏造 | |
| 兼題 「ばらばら」 | 吉村久仁雄 選 | ||
| 人の句 | 足並みがまだぎこちない平和賞 | 上村夢香 | |
| 地の句 | 白蛇の抜け殻五等分の福 | 西美和子 | |
| 天の句 | 不協和音奏でながらの五十年 | 折田あきこ | |
| 兼題 「斜 め」 | 銭谷まさひろ 選 | ||
| 人の句 | 花束のうしろ斜めにある嫉妬 | 伊達郁夫 | |
| 地の句 | 他意はない斜に構えているワイン | 片岡加代 | |
| 天の句 | 寄り添うてそっと傾げる蛇の目傘 | 初代正彦 | |
| 兼題 「自由吟」 | 小島蘭幸 選 | ||
| 人の句 | 火の色で咲いて散ります雪椿 | 中岡千代美 | |
| 地の句 | 泣きながら笑ったいい映画だった | 居谷真理子 | |
| 天の句 | ごめんねが言えないままで来た別れ | 油谷克己 | |
| 月間賞 | 油谷克己 | ||
| 川柳塔 2025年1月本社句会秀句 | |||
| 席題 「 茶 」 | 石田 隆彦 選 | ||
| 人の句 | 秀吉も頭下げてたにじり口 | 坂上淳司 | |
| 地の句 | 愚痴小言すべて溶かして吞む渋茶 | 折田あきこ | |
| 天の句 | まずお茶を供えて今日も息災に | 中井萠 | |
| 兼題 「重ねる」 | 原田すみ子 選 | ||
| 人の句 | 辛さ悲しさ漆に重ね輪島塗 | 森廣子 | |
| 地の句 | 黒い色重ね闇夜の影を描く | 青木隆一 | |
| 天の句 | 歳重ね神のご褒美笑い皺 | 澤井敏治 | |
| 兼題 「巻 く」 | 山下じゅん子 選 | ||
| 人の句 | 想い出を噛みしめながら巻く喪章 | 長井善純 | |
| 地の句 | ケアハウス渦巻いている武勇伝 | 髙杉力 | |
| 天の句 | 村中が取り巻く新生児の声 | 鈴木栄子 | |
| 兼題 「飾 る」 | 松岡 篤 選 | ||
| 人の句 | お飾りの人もいそうな政務官 | 東定生 | |
| 地の句 | 媚びもせず飾る事なく二人居る | 中井萠 | |
| 天の句 | 廃線の駅に一輪ざしの花 | 居谷真理子 | |
| 兼題 「上 品」 | 西出 楓楽 選 | ||
| 人の句 | ブーケトス上品ぶってはいられない | 髙杉力 | |
| 地の句 | 上品に上手に罠をかけられる | 森廣子 | |
| 天の句 | 上品にしてては生きられぬ ひとり | 小島蘭幸 | |
| 兼題 「自由吟」 | 新家 完司 選 | ||
| 人の句 | 樹木葬もいいね金魚もわたくしも | 木本朱夏 | |
| 地の句 | 前期でも後期でも皆高齢者 | 加藤江里子 | |
| 天の句 | わが家の灯逢魔が時にポッと点く | 居谷真理子 | |
| 月間賞 | 居谷真理子 | ||