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佳 作
人の句
地の句
天の句 |
白い息ぐらいは見せて 駆けて来い
沈丁花の闇 逢いたい水たまり
白旗は我が家の居間の必需品
再生紙は開き直った白である
白状するとモスラを食ったことがある
踊り場で紋白蝶になる手帖
ゾワゾワと白に犯されゆく二月
大根の形のままで妥協する
白を足す呼吸が楽になるように
三日月のうっすら透けて見える白
雪雪雪雪雪雪いやになる
降伏は巻いた晒に聞いてから
20パー増量白絵の具チューブ
雪原を大蛇のごとくうねる川
婚約の指輪白つめ草で編む
歳月や渚に珊瑚礁の砂
クレゾールの移り香遠く春の白
白旗の真ん中に建つ精子の碑
いもうとは白夜に眠る未決囚
遡上して過去を漂白するのです
雑音をきれいに流す白雨かな
白夜には白いライオンからLINE
手筈どうり二泊三日の白亜紀へ
純白は無慈悲に処刑された壁
ルビコンを渡る白には戻れない
滑らかな白磁は白い血を流す
白馬が喉元過ぎて暴れ出す
白き手の報復メスは使わない
余罪などございませんと春の雪
町長がのこしたあぶりだしの遺書
遺すのは白い指紋とため息と
空欄を横切る一匹の白蛇
アルテミス型の乳房を好いている
腹筋がやっと割れたわ白木蓮
洗濯もせねばならない雪女
後ろめたい白ときどきどきどきする
搾乳機動けぬ牛の哀しい目
本部ですどうぞ 白骨ですどうぞ
「 ! 、 。」
豪雪さ生理が七日こないとさ |
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月波与生
月波与生
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辻内次根
辻内次根
福村まこと
福村まこと
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加藤当白
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