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佳 作
人の句
地の句
天の句 |
(入選取り消し)
来し方を編む動の糸静の糸
長閑に五歩七歩五歩と一行詩
次の方どうぞ静かな注射針
愛されて静かに腐敗する夕日
真夜中の秒針生れ出る奇跡
静かなる目玉焼丼韜晦す
鳩はもう帽子の中で臥している
ハンカチで包んだ咳を持ち帰る
蝉の声聞こえてきます結跏趺坐
雪虫の無欲とどめを刺しにくる
ぐぁんぐぁんと静かに地球自転する
黙考を迫るジョン・ケージの無音
じっくりと見ている花の呼吸まで
友の通夜もっと騒ごうではないか
センターに置かぬと薔薇は香らない
音の無い世界に入る柩です
路地カメラ夜ごと静かな狩りをする
顔ぶれを見れば静かな筈がない
月光の差し込む居間の午前二時
給食の一瞬静か一口目
警策の音だけ響く座禅堂
広辞苑二十五万語包み込む
雪しんしんウサギの足跡が唄う
栓抜きを仕舞い宴は閉じられる
反り返るバナナ静かに破る春
静かさに片想いする非常ベル
一合と大根炊いてただ静か
満月に開く静かな毒キノコ
海凪いでテトラポットは無表情
一月の国旗零時の火の静か
牡丹の咲くときも牡丹の散るときも
ふるさとの橋は静かに拒絶する
座禅組む心療内科二号棟
コインロッカー開く 静かの海に出る
ぱふっ程の音もださずにビックバン
その口にエポキシ樹脂を塗りなはれ
しずかちゃん、亡命先のパリで死す
最後の人類まであと十二人
しゅんかんの交尾スクランブル交差点 |
藤澤霧堂
藤澤霧堂
板垣孝志
まさと
勢藤潤
いなだ豆乃助
平井美智子
平井美智子
山田こいし
岩根彰子
平尾定昭
加藤当白
辻内次根
雨森茂喜
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寺川弘一
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木嶋盛隆
浮世っ子
浮世っ子
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柴田比呂志
福村まこと
福村まこと
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板垣孝志
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いなだ豆乃助
森山文切
月波与生
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