2017年12月WEB句会 (第21回)

投句数 317句(160名)
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「 仲 」
真島久美子 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
仲裁の出来るAI欲しくなる
仲たがい横目で犬が吠えている
タラップを降りる時だけ手をつなぎ
恋仲になれそうな風吹き抜ける
誘っているつもり靡いているつもり
仲直りされたら困る少女像
仲間には医者も僧侶も入れてある
雨降ればデートをやめるそんな仲
仲良しになった 弱みを見せてから
仲人も絶滅危惧のたぐいかな
ツーカーの仲で無口な二人です
仲裁をかってでたのは薔薇の花
この指に止まってくれるはずなのに
うどんでも食べて行こうと言える仲
したたかな癌も仲間に入れて老い
笑い声仲間はずれで聞いている
芋づるの一つに僕がいる仲間
因数に分解できぬ夫婦仲
木枯らしと赤いベンチの話し合い
輪郭にすれば一筆書きの仲
挨拶をせぬゴキブリと仲違い
カップ麺取り持っている夫婦仲
病院でしか出会わない元上司
友達の友達に見る同じ色
お互いに傷があるから言える仲
ハリネズミどうし仲良く保つ距離
天麩羅と西瓜が吠える自己主張
仲直りしたのか声がやわらかい
信じあう仲で続いてゆく介護
貫禄がまあまあまあと割って入り
青空は仲間といつも半分こ
酒を飲む仲間がひとり逝きました
毒饅頭食べて大人の仲間入り
仲直りしたくてケンカ売っている
仲間割れしそうでしない柚子胡椒
蜜月の仲です 以上現場から
雪虫ふわり心通じる仲となる
目が笑った指でマルしたそんな仲
まだ仲が良かったころに来た手紙
ネクタイを取ると同色だと分かる

大木雅彦
ガクちゃん
竹中正幸
麦乃
武本碧
谷口修平
沢田正司
山本進
西山竹里
山川守
青砥たかこ
米山明日歌
大内せつ子
こみち
たまき
平尾定昭
平尾定昭
白鳥象堂
柴田比呂志
加藤当白
新家完司
フーマー
桔梗庵
大塚久子
船岡五郎
澁谷さくら
藤井智史
光畑勝弘
城崎れい
アズスン安須
永見心咲
丹下凱夫
あそか
まさじ
安藤なみ
加藤当白
山本昌乃
吉岡修
橋倉久美子
海賊芳山




「 仲 」
 森山 盛桜 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
安泰のために仲良くする保身
清濁を呑み合い同じ色になる
タラップを降りる時だけ手をつなぎ
夕暮れがしんみり沁みる仲になり
友がいる励まし役と叱り役
恋仲になれそうな風吹き抜ける
誘っているつもり靡いているつもり
仲間には医者も僧侶も入れてある
雨降ればデートをやめるそんな仲
仲間内でもなさそうな相撲界
嘘つきに仲間外れという仕置き
まだ仲が良かったころに来た手紙
ネクタイを取ると同色だと分かる
明るすぎて仲間外れにされた星
ふざけ合う仲間が遠くなってゆく
芋づるの一つに僕がいる仲間
因数に分解できぬ夫婦仲
納豆のネバネバ仲間割れ笑う
仲良しが知恵出し合って耐える冬
蜜月の仲です 以上現場から
挨拶をせぬゴキブリと仲違い
恋仲にオーバーヒートするスマホ
友多く蟻も蜥蜴も仲間うち
仲間だと言われその気にさせられる
利己主義という厄介な同居人
居酒屋の仲間深くは知らぬまま
価値観がもつれて不仲説が出る
あっさりで飽きぬ茶漬けのような仲
キミとならおとなの酔いを楽しめる
二人きりアールグレイと気取る仲
自画像と仲良く肩を組む明日
仲のいい振りをしているおでん鍋
政界の仲間いつでもすりガラス
毒饅頭食べて大人の仲間入り
笑いだすところが同じそんな仲
仲裁をかってでたのは薔薇の花
この指に止まってくれるはずなのに
病院でしか出会わない元上司
仲間ではないな敬語が多すぎる
仲裁をどすんと父のしゃれこうべ

颯来
藤澤霧堂
竹中正幸
のひろ
かきくけ子
麦乃
武本碧
沢田正司
山本進
茨木昭夫
右田俊郎
橋倉久美子
海賊芳山
まさと
十六夜
平尾定昭
白鳥象堂
うちだあつこ
葱坊主
加藤当白
新家完司
高杉究作
岸井ふさゑ
佐々木弘子
笹倉良一
片山かずお
若芽
孝代
美馬りゅうこ
青砥和子
颯爽
丹下凱夫
荘子隆
あそか
青砥たかこ
米山明日歌
大内せつ子
桔梗庵
笹倉良一
岩根彰子



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