2017年8月WEB句会 (第17回)

投句数 361句(182名)
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「 草 」
間瀬田紋章 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
身の丈に合ってる妻よ春の草
天婦羅にすると草とは思えない
くやしさも思い起こさす草いきれ
除草剤に毒殺された色で枯れ
草むらのどこに落とした 過去の恋
草の花 通りすがりの風といる
俺の墓草ぼうぼうのままでいい
魚河岸の跡ですここのススキ原
草を刈る母が小さくなってゆく
幸せの形をさがすカスミ草
頑張らぬ形で揺れる猫じゃらし
雑草のみんな一緒でない背丈
草むらに隠す私の下心
岩場から草原に出てケアホーム
八月の真うしろにいる泡立ち草
面白い事件ないかと伸びる草
雑草が抜くなら抜けと炎天下
ツユクサの青やあやあと肩を抱く
群衆のように湧き立つ草いきれ
草引きをしながら無我になってゆく
踏まれるからもっときれいに咲くアザミ
命絶つ意識手にない草むしり
枯れぬよう水に潜ったままの草
雑草に薔薇の孤独は解るまい
当分は生きていけそう草ぼうぼう
かすみ草何があっても笑ってる
記念樹の側に生えると目立つ草
隣との境界線を仕切る草
いちばんに貧乏草が生えてくる
雑草の根はスクラムを組んでいる
脱ぎ捨てた子らの服から草いきれ
揺れながら折れない草として生きる
神様が歩いた跡の花ハコベ
草を抜くうしろめたさと妬ましさ
平穏に生きていたいと思う草
共生を草はいつでも拒まない
草もみじ素敵な人と会う予感
ひとつずつ私も裁く草むしり
過去帳をめくると草が生えていた
若草は火薬の匂い持て余す

あーさまま
大木雅彦
くみ
北田のりこ
汐海岬
川本真理子
柊無扇
柊無扇
森山文切
田村ひろ子
平井美智子
西山竹里
西山竹里
新家完司
岩根彰子
圦山繁
穂口正子
柴田比呂志
森山盛桜
由美
大内せつ子
福村まこと
福村まこと
うちだあつこ
ポルテーニョ
真田義子
くじょうまる
やひろ
丹下凱夫
塚越孝一
颯爽
澁谷さくら
徳田ひろ子
素人
圦山繁
徳重美恵子
山本昌乃
大内せつ子
海賊芳山
塚越孝一




「 草 」
 古今堂蕉子 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
長い留守正直過ぎる庭の草
天婦羅にすると草とは思えない
神様が歩いた跡の花ハコベ
切ったこと風呂で気付いたススキの葉
GPS道草できぬランドセル
言い合いのあとはふたりで草むしり
抜かれてもまた来年もここに咲く
草臥れた生命線が蛇行する
弟切草摘んで見上げる曇り空
黙々と墓の草抜く終戦日
雑草のみんな一緒でない背丈
蓬摘み草餅作った春朧
雑草と戦い湿布ばかり買う
夏草が枯れて今年の恋終わる
敵方に選手を借りる草野球
面白い事件ないかと伸びる草
トンネルもバンザイもある草野球
道草が無駄でなかった老いの風
雑草の雑草なりに持つ矜恃
草の根の平和運動飽きもせず
木も草も花も無口になる猛暑
野焼きあと命芽生える音がする
道草でチャンスもらった古い靴
放牧で草とゆったり優しい目
豚草も自分の花を咲かしている
雑草の広場が生んだ大スター
球かくす外野の草のど根性
草臥れた日傘が仰ぐいわし雲
脱ぎ捨てた子らの服から草いきれ
露草で描いた下絵はもう見えぬ
草を食む馬は雲など眺めない
二輪草出会い別れはいつも不意
母の手で征伐された草しげる
雑草の中に紛れていた誤算
草を抜く心のトゲを抜いていく
若草山に置いてきたのは青い夏
血脈をたしかめにいく野草園
草刈機その他大勢なぎ倒す
雑草に薔薇の孤独は解るまい
草もみじ素敵な人と会う予感

よもやま話
大木雅彦
徳田ひろ子
たごまる子
田中章子
汐海岬
川本真理子
佐藤彰宏
鈴鳴うた猫
水野黒兎
西山竹里
横山閲治郎
なごみ
小林祥司
三好光明
圦山繁
蕎麦酔人
佐々木弘子
吉崎柳歩
桔梗庵
ちゃくし
まろ子
真田義子
くじょうまる
丹下凱夫
中内孚彦
awaji
颯爽
颯爽
澁谷さくら
アズスン安須
伊藤良一
武良銀茶
武本碧
加藤当白
永見心咲
岩根彰子
平尾定昭
うちだあつこ
山本昌乃



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