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佳 作
人の句 地の句 天の句
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ぽきぽきと指を鳴らして春を待つ
目覚ましを鳴らして朝の身を削る
ポケットに飴玉一個靴が鳴る
軍靴高鳴るスーダンへ石垣へ
黒鍵のエチュード恋の風が鳴る
反対を言えない椅子がギーと鳴る
駆け上がる癖が抜けない発車ベル
適齢期進軍ラッパ鳴り響く
耳鳴りの耳で聴いてるボブディラン
大きく鳴る方へ傾く多数決
線量計戻りたい地が鳴き止まぬ
ここからはロボットになる始業ベル
たそがれに人恋しげな鐘が鳴る
待てなくて園児が跳ねる床が鳴る
としよりの鐘はギンゴンガンと鳴る
目覚ましが鳴る日曜の青い空
さみしさの底で背骨を軋ませる
テロ悼む鐘に地球は無反応
サイレンを聞かぬ日は無い街に棲む
シナリオにない踏切の鐘が鳴る
そうかそうかと天空で鳴る父の鐘
窓際の電話が鳴って欠伸する
春のベル鳴って始まる花粉症
十三回打って途絶えた古時計
遅い春古い時計が鳴り終える
海鳴りの響き答えは出ていない
閻魔さままだ呼び鈴は押さないで
王様の気分にさせるファンファーレ
そっぽ向きながら夫婦が鳴らす鈴
春眠を蹴飛ばしアラームが響く
骨揚げの夜は独りの骨が鳴る
指パッチンおとこの夢のたわいない
路地裏に胸が高鳴る秘密基地
ペコポコと鳴って手足が老いてゆく
雷鳴に負けずに叫ぶ愛してる
さくら咲き日本人の胸が鳴る
トランペット鳴らして星をまき散らす
死者だけが聞く退場のホイッスル
忘れないでと夜に鳴りだすオルゴール
ぺんぺん草 鳴る寂しさにいるこの世 |
よもやま話
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