2016年4月WEB句会

投句数 275句(140名)
※平抜、佳作の掲載は到着順です。

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「似 る」
太田紀伊子 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
その昔ジュゴンが真似た人魚姫
父と子の仕草そっくり山歩き
なんとなく羊に似てる正社員
なんとなく親子が分かる参観日
父に似た医者でお任せする虫歯
横断歩道園児を真似て手をあげる
似顔絵の俺の瞳に母が棲み
身代金に似てなくはない保釈金
似た者の夫婦になってよく笑う
ヒトに似た猿が人より進化する
褒め言葉だろうか親に似ず利口
父に似た手相で妻に敷かれてる
父の酒反面教師とはならず
終電車どの首もみな相似形
肉じゃがに翌日カレールー入れる
似たような話前にも聞いてます
居酒屋で憂さを晴らせば似る背中
托鉢僧後姿は山頭火
似ていると安心できるお父さん
持ち主に似てる時計がよく進む
似た傘で同時に触れてから夫婦
おふくろに似てきた妻に逆らえず
神さまのお顔になったデスマスク
美しく描けば喜ばれる似顔
家族みなB型ですのマイペース
似顔絵に惚れて犯人自首をした
猿山のボスに似てきた安倍総理
お醤油をかけてプリンをウニにする
親子ですよく似た顔が証明書
ママだけは双子の違い知っている
コピー機が似せねばならぬ誤字脱字
デコポンに似てると言われへこんでる
偽物の方が丈夫にできている
年寄りの苦言そぼ降る雨に似て
両親の好いとこどりをするハーフ
石鹸の泡に似ていた春の思慕
カニカマが俺が本家と言っている
記憶って大したものだモンタージュ
ロボットが額の汗を拭いている
補助線を引けば似てくる主義主張

龍せん
よもやま話
森下博史
氷川の杜
相模秋茜
あそか
石川照夫
吉崎柳歩
彦翁
澁谷さくら
八十路坂のアニキ
中矢長仁
奥時雄
永見心咲
夢邸
松田聰
福村まこと
山田こいし
坂本加代
澤井敏治
加藤当白
武良銀茶
寺川弘一
わこう
美馬りゅうこ
丸山進
上山堅坊
恭子
森清泰範
森清泰範

水たまり
北田のりこ
富田美義
坂上淳司
平井美智子
竹村紀の治
笹倉良一
安藤なみ
高浜広川




「似 る」
 新家 完司 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
サンプルと形だけ似る海老フライ
身代金に似てなくはない保釈金
物真似と言われ物真似だと気づく
立ちしょんで並ぶ親子が瓜二つ
終電車どの首もみな相似形
肉じゃがに翌日カレールー入れる
親に似て名誉も財もない暮らし
この顔に似合いすぎてるヘルメット
似た手口なのにやっぱりかかる詐欺
托鉢僧後姿は山頭火
物忘れまでが似てきた共白髪
似ているが越えることない母の味
親指がそっくりだから俺の子だ
ばあさまのその後エリマキトカゲふう
容疑者が一字違いの名で困る
人に似た神が数えるお賽銭
似ていても宗派違えば殺し合う
神さまのお顔になったデスマスク
生まれたて皆そこそこに猿の顔
石鹸の泡に似ていた春の思慕
わたくしに似た人だから大嫌い
あおぞらを仰ぐ誰もがおなじ顔
妖怪に似た人がいる三面鏡
菜園の曲がり胡瓜は私だろう
結跏趺坐かたちはすでに仏さま
て・に・を・は・を変えコピペではありません
お醤油をかけてプリンをウニにする
ふるさとに似た坂道で見る夕日
カレーとシチュー材料はほぼ同じ
思い出のひとつひとつが風に似て
ユニクロの隣同士で似てる服
くしゃくしゃの月に似てくる終電車
印影がずれてわたしに似てしまう
芳香剤トイレのようになる車
バンザイをしてるグリコもキリストも
温泉のサルもやっぱり目を瞑り
祈るとき人はだれでも似る背中
がんもどき食べてパワーもがんもどき
年寄りの苦言そぼ降る雨に似て
息づかい似た人がいる停留所

杉山太郎
吉崎柳歩
甲斐良一
八十路坂のアニキ
永見心咲
夢邸
みずえ
海賊芳山
八十路坂のおっさん
山田こいし
澤井敏治
十六夜
よしやる
井上一筒
加藤当白
おさ虫
水野黒兎
寺川弘一
矢倉五月
平井美智子
西出楓楽
柴田比呂志
木天麦青
岩根彰子
辻内次根
美馬りゅうこ
恭子
西口いわゑ

真田義子
石森あやみ
水たまり
森山文切
吉崎柳歩
かつひろ
大橋芳明
アズスン安須
森下博史
富田美義
斉尾くにこ



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