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人の句 ノーベル賞遊んでばかりいたあの子
地の句 自分史にリセットしたい恥ばかり
天の句 ばっかりではなかった例外もあった |
田中章子
柿花和夫
山岡冨美子
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人の句 静寂の庭鳴り響く鹿威し
地の句 天空から戦はダメと奴凧
天の句 躾糸ぬき振袖が春へ舞う |
井澤壽峰
中里はこべ
松原寿子
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人の句 六十年飲んだけれどもまだ飲める
地の句 難民がたっぷり食えるのはいつだ
天の句 夕焼け小焼けまだたっぷりと人を恋う |
新家完司
川端一歩
美馬りゅうこ
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人の句 赤ちゃんは神のお使いだと思う
地の句 子どもらの誰のためでもない笑顔
天の句 どこの子もうちの子 未来託す子だ |
木藤こみつ
中島一彌
安土理恵
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人の句 コロコロと笑う十五の水蜜桃
地の句 うつむいてニヤリと聞いているお世辞
天の句 通訳を介して笑う間の悪さ |
細川花門
森松まつお
村上玄也
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人の句 スタートラインみんなトップの顔をして
地の句 トップまで昇ると下に雲かかる
天の句 メタセコイア天突きそうだ尖って |
升成好
大坪一
柴本ばっは
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