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人の句 関電をやめて大阪ガスにした
地の句 転け方もだんだん様になってくる
天の句 あの時に転んで脱皮できました |
江島谷勝弘
谷口義
山岡冨美子
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人の句 憎しみの形で割れている柘榴
地の句 柿たわわ幸せだった母が居た
天の句 貫いた愛へ檸檬を真っ二つ |
島田誠一
今井万紗子
柴本ばっは
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人の句 「好きです」とメール四月の一日に
地の句 ユルキャラの中は地獄の暑さです
天の句 いじめには負けぬ優しさに負ける |
安土理恵
加川靖鬼
升成好
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人の句 捨石が社史の要所に埋めてある
地の句 埋め立てた池に眠っている民話
天の句 溝埋めてから夫婦という強さ |
川端六点
太田扶美代
久保田千代
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人の句 あれ以来うさぎは昼寝しなくなり
地の句 羽衣の駅で天女とすれちがう
天の句 そっと触れ花の気持をきいている |
市坪武臣
森松まつお
山田葉子
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人の句 家族葬ばかりと葬儀屋がぼやく
地の句 爆買いの話にぎやか 蓬摘む
天の句 半額に群がる老いの背を見たか |
川端一歩
緒方美津子
居谷真理子
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