|
|
|
人の句 おいしさを詰め込み過ぎた胴回り
地の句 指詰めた男に背負い切れぬ過去
天の句 二人きりそれでも詰めているお重 |
堅 坊
楓 楽
恭 昌
|
|
人の句 寸胴のものなどいない蟻の列
地の句 胴体に日の丸胸詰まる知覧
天の句 断捨離が出来ぬ人間の胴欲 |
洋
善 純
寿 之
|
|
人の句 お月様かすんで手術決めました
地の句 淀みない口調かすかに嘘におう
天の句 ほろほろとカルメラ噛めば母かすか |
保 州
楓 楽
ばっは
|
|
人の句 はじめから正直に言うことにする
地の句 飾らないあるがまんまの君と居る
天の句 天衣無縫メッキではない いい笑顔 |
月 子
武 彦
正 雄
|
|
人の句 バーボンと紫煙の中のジャズピアノ
地の句 楽器屋で動かなかった男の子
天の句 去りぎわの秋が振ってる銀の鈴 |
宏 造
耕 治
真理子
|
|
人の句 賀状かく小さな狼煙あげている
地の句 スポットライトもう踊るしか無さそうだ
天の句 見つめ合うには十分な雪明かり |
冨美子
奏 子
栃尾 奏子
|
|