|
|
|
人の句 離合集散盛り場の吹き溜まり
地の句 食卓へ婚期逃したネギ坊主
天の句 生きている限り盛りと思いたい |
油谷 克己
山本 進
三宅 保州
|
|
人の句 血の出ない刃物持ってる毒舌家
地の句 血迷うてプロを目指した頃がある
天の句 血と汗が僕を育てたよいとまけ |
藤井 文代
太田扶美代
山野 寿之
|
|
人の句 スキンシップ知らぬ少年院の闇
地の句 元気でいろよと地球儀を撫でる
天の句 バトンタッチする子がいない梨畑 |
海老池 洋
古今堂蕉子
新家 完司
|
|
人の句 からからの喉にお茶とは気が利かぬ
地の句 懐がからからなのによう遊ぶ
天の句 からからの心触れたらすぐ燃える |
鈴木いさお
澤井 敏治
原田すみ子
|
|
人の句 悔しいがお金を拝むことがある
地の句 こってりと汗出してから拝むこと
天の句 土壇場ですこしやましい鈴を振る |
太田としお
岩佐ダン吉
安土 理恵
|
|
人の句 兄ちゃんがこけた愉快になってきた
地の句 飲み仲間あつまれ妻は三日留守
天の句 細胞が笑いたがっている五月 |
安土 理恵
新家 完司
居谷真理子
|
|