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人の句 世の中の裾野気楽に生きている
地の句 まだ母の裾野あたりで惑う今
天の句 神さまの裾にも触れぬ位置にいる |
村上 玄也
長島 敏子
新家 完司
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人の句 枝分かれうふふ小町の子孫かも
地の句 生きるため切らねばならぬ枝もある
天の句 枝伸びる無限の空に誘われて |
緒方美津子
大川 桃花
寺川 弘一
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人の句 出来る人のやっとわたしのやっと
地の句 席空けてくれたお方がやっと下車
天の句 やっと来た道が二つに分かれてる |
前 たもつ
緒方美津子
都倉 求芽
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人の句 相棒と培ってきた花が咲く
地の句 盆栽の構図と語る至福時
天の句 九条を相棒にして平和維持 |
坂 裕之
久保田千代
大内 朝子
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人の句 富士山のような女でくたびれる
地の句 ペテン師が気高い所作の爪をとぐ
天の句 鮫小紋きりりと骨になる衣装 |
小山 紀乃
藤井 正雄
矢倉 五月
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人の句 恋をしたせいです紫のめまい
地の句 無担保で無利子札束へのめまい
天の句 8パーセント如きにめまいするものか |
鴨谷瑠美子
川端 六点
前 たもつ
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