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人の句 もう老母は天使のようになりました
地の句 純朴な気風が燃える町起こし
天の句 純粋になってゆっくり寝るとする |
黒田 能子
遠山 唯教
河内 月子
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人の句 凹んでる時はやっぱり飲み仲間
地の句 まな板のくぼみ暮らしの時刻む
天の句 凹むなら口では言わず肩たたく |
澤井 敏治
太田扶美代
川端 一歩
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人の句 とろとろとしている内にもう老後
地の句 とろとろと我慢煮込んで五十年
天の句 生きる意味問うとろとろの介護食 |
神野千恵子
西出 楓楽
西出 楓楽
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人の句 奉仕する心やさしい芽生えです
地の句 面倒見のいい方でした星になる
天の句 ともに泣きともに笑った奉仕の輪 |
西田いくひろ
柴本 ばっは
澤井 敏治
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人の句 賢人も普通の人も老いはくる
地の句 結果は言わず努力を褒めている賢母
天の句 偏差値で計れない知恵役に立ち |
平嶋美智子
山本希久子
柴田 隆
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人の句 薄紅を秘めた老人色になる
地の句 口紅を塗るとき妻のやわらかし
天の句 花吹雪浴びて薄紅色になる |
居谷真理子
鴨谷瑠美子
新家 完司
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