|
|
|
人の句 再生の爪は優しいピンク色
地の句 天の句を書いた句箋は再生紙
天の句 あたためてやったら息をする道具 |
中井 アキ
北野 哲男
太田扶美代
|
|
人の句 古日記繰れば僕にもあった旬
地の句 お目覚めは旬のフレッシュジュースから
天の句 柿みかん笑った秋の真ん中で |
山 武彦
吉井菜々子
山本希久子
|
|
人の句 めくるめく恋にも飽きて出家する
地の句 くどいほど生きて昭和を語り継ぐ
天の句 うんざりとしてても月も陽も昇る |
渡邊 富子
村上 直樹
澤井 敏治
|
|
人の句 朝のラッシュ器用に立って寝てる人
地の句 器用ではないのでしてません浮気
天の句 にんげんを器用に差配するお金 |
藤岡 りこ
長井 善純
新家 完司
|
|
人の句 古顔になった人気者になっていた
地の句 篩に掛けると古顔が消えた
天の句 みんな古顔りんごの歌を知っている |
太田扶美代
小島 蘭幸
鴨谷瑠美子
|
|
人の句 言い訳は嫌い被ったままで居る
地の句 冬帽子妻のぬくもり降りてくる
天の句 泣くためにかぶる僕らの野球帽 |
中井 アキ
安土 理恵
上田ひとみ
|
|