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人の句 呼ぶ声は優しいですが顔は鬼
地の句 呼ぶよりも謗れば奴は現れる
天の句 呼ばれても尻尾をふらぬ犬を飼う |
榎本日の出
油谷 克己
遠山 唯教
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人の句 仏さまご飯と水でぐち言わず
地の句 キャットフード君も定食ばかりだな
天の句 コッペパンと脱脂粉乳だった頃 |
田中 章子
岩佐ダン吉
三宅 保州
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人の句 写経百巻やっと何かが見えてくる
地の句 まめに生きやっと終章目処がつく
天の句 どん底に落ちやっと知る人の情 |
油谷 克己
岩崎 公誠
西出 楓楽
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人の句 何度でも書こう平和という揮毫
地の句 顔ほどに筆まめの字は老け込まず
天の句 毛筆の自信が有無を言わせない |
三宅 保州
江見 見清
山岡冨美子
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人の句 黒ほどに正直な色見当たらぬ
地の句 黒幕が動き一本締めとなる
天の句 墨の香で一気に夏を書き上げる |
水野 黒兎
西出 楓楽
関 よしみ
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人の句 冤罪とわかったときは遅かった
地の句 誤解されやすい顔なんです僕は
天の句 誤解されることも楽しい傘の中 |
三宅 保州
井丸 昌紀
木本 朱夏
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