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身の丈に合ってる妻よ春の草
天婦羅にすると草とは思えない
くやしさも思い起こさす草いきれ
除草剤に毒殺された色で枯れ
草むらのどこに落とした 過去の恋
草の花 通りすがりの風といる
俺の墓草ぼうぼうのままでいい
魚河岸の跡ですここのススキ原
草を刈る母が小さくなってゆく
幸せの形をさがすカスミ草
頑張らぬ形で揺れる猫じゃらし
雑草のみんな一緒でない背丈
草むらに隠す私の下心
岩場から草原に出てケアホーム
八月の真うしろにいる泡立ち草
面白い事件ないかと伸びる草
雑草が抜くなら抜けと炎天下
ツユクサの青やあやあと肩を抱く
群衆のように湧き立つ草いきれ
草引きをしながら無我になってゆく
踏まれるからもっときれいに咲くアザミ
命絶つ意識手にない草むしり
枯れぬよう水に潜ったままの草
雑草に薔薇の孤独は解るまい
当分は生きていけそう草ぼうぼう
かすみ草何があっても笑ってる
記念樹の側に生えると目立つ草
隣との境界線を仕切る草
いちばんに貧乏草が生えてくる
雑草の根はスクラムを組んでいる
脱ぎ捨てた子らの服から草いきれ
揺れながら折れない草として生きる
神様が歩いた跡の花ハコベ
草を抜くうしろめたさと妬ましさ
平穏に生きていたいと思う草
共生を草はいつでも拒まない
草もみじ素敵な人と会う予感
ひとつずつ私も裁く草むしり
過去帳をめくると草が生えていた
若草は火薬の匂い持て余す |
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