2017年5月WEB句会 (第14回)

投句数 288句(146名)
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「 影 」
美馬りゅうこ 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
ワケありの影かき集め終電車
手のひらのあなたの影を呑み込んだ
いつまでも生きるつもりの無影灯
さっきからのこのこついてくる昔
LEDのような人にも影がある
影がない一番街のチューリップ
影武者が踊る舞台のど真ん中
ドタバタの葬儀ハラハラ見る遺影
モジリアニの影を愛してしまいそう
踊るのは影で誰やらわからない
悪者の影に躍動感がある
蝶の影消えてキャベツが丸くなる
花散って静かな影になる桜
わたくしの影を返してくれぬ夜
時々は影も謀反を考える
名を付けて影を一匹飼っている
人間の影を夕陽が踏んでいる
整形の影で息するDNA
愛想笑い得意な人に影がない
自らは動こうとせぬ影法師
影のある男の妻がよく笑う
僕の影ボクだけ置いて行かないで
生きている証しか影が生臭い
和解成立夕日に延びた影たたむ
アナログな影でときどき揺らぎます
不機嫌な影をなだめているところ
手のひらであなたの影を受けている
背伸びして影も着地が決まらない
負けん気をかわして影を薄くする
お先にと影が私を抜いて行く
短針の影見逃したまま暮れる
影だけが向上心を持っている
ドローンの影と遊んでいるヤンマ
陽に干した影の背筋が伸びている
面影を残す彼女の老い上手
男と女シャドーボクシングは続く
影のある人だな遠い目をしてる
新しい影を買うのは日曜日
エッサ ホイサと影が背中を押してくれ
洗い立ての影はピッタリ立っている

かきくけ子
めぐ
光畑勝弘
森茂俊
糀谷和郎
あそか
たまき
北田のりこ
西川節子
川本真理子
森山文切
岡谷樹
米山明日歌
米山明日歌
うちだあつこ
雨森茂喜
柴田比呂志
福村まこと
昌紀
森清泰範
平尾定昭
上原稔
塚越孝一
久保卓子
月波与生
高田まさじ
間瀬田紋章
柳田かおる
宮井いずみ
颯爽
森山盛桜
水たまり
あかり
海賊芳山
石川柳寿
藤井智史
かっぱ堂
安藤なみ
矢倉五月
森廣子




「 影 」
 片山かずお 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
脇役が目立ち主役の薄い影
待ちぼうけ足が伸びてる影法師
ワケありの影かき集め終電車
影のある人を真似てた若い頃
いつまでも生きるつもりの無影灯
ピカドンの惨さよ影だけが残る
天平の面影満ちる阿修羅像
年金に給与ランクが影落とし
ママゴトが私の影を演じてる
日食はもう怖ろしくないヒト科
君のいる方ばかり向く僕の影
ドタバタの葬儀ハラハラ見る遺影
気がつけば背中の丸いシルエット
妻の影ここにあったか子のつむじ
原発の影引きずって行く未来
影がありなんだかすこしホッとする
花散って静かな影になる桜
時々は影も謀反を考える
遺影につられ笑ってならぬお葬式
障子戸が劇場になるシルエット
キツネしか出来ない父のごっつい手
窓際の机判子の影が無い
遠い日の君と歩いたシルエット
人影を消したシーベルトの高さ
まなうらに面影揺れる一場面
いくつもの影が糸引く舞台裏
影だけは飛び跳ねている授賞式
付かず離れず影はわたしの傍観者
よたよたと影もやっぱり二日酔い
影に居て母の目線は光ってる
今日連れているのは違う人の影
影のある人だな遠い目をしてる
公園の幸せ色の影法師
ウキウキと生きるピンクの影連れて
折鶴の影で虫干しする喪服
面影を残す彼女の老い上手
影のある男を家で脱ぐ夫
表情のみえぬ影絵にだまされる
師の影を踏まぬと前へ出られない
つぶやきも涙もみんな知る遺影

沢田正司
落犀庵
かきくけ子
はぐれ雲
光畑勝弘
山本進
木嶋盛隆
富田美義
富田保子
竹中正幸
汐海岬
北田のりこ
木田比呂朗
BBブンゴ
西山竹里
田村ひろ子
米山明日歌
うちだあつこ
圦山繁
すずき善作
十六夜
岸田万彩
智コ湯
まさと
春川秋男
高浜広川
加藤当白
柳田かおる
新家完司
風間なごみ
水たまり
かっぱ堂
荘子隆
平井美智子
福村まこと
石川柳寿
船岡五郎
澁谷さくら
はぐれ雲
尾ア一子



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