2017年4月WEB句会 (第13回)

投句数 271句(136名)
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「大きい」
美馬りゅうこ 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
大都市を夜に沈めるネオン点く
くよくよを太平洋に捨てました
声でかい奴が威張っている世間
素振りだけ見れば大物かと思う
骨壺に入りきれない方でした
運命線大きくカーブしたあの日
大きめの袋に入れる自画自賛
今日の傷 B5のシップ貼っておく
鼻の穴の大きいほうが勝つ喧嘩
恐竜の足跡だった水溜まり
虫食いの穴から君はでていった
小銭しか持てぬ男のデカイ顔
四月馬鹿大きな口で春を飲む
山笑うやはり大きな声だろう
鯨まで丸呑みしてる夢を見る
ふるさとへ大きな雲を食べに行く
指先の舵で大海行くスマホ
宇宙旅行夢見て貯めるワンコイン
大口を開けて五月のツバメの子
太陽と見まがうほどの赤い月
茫洋とした父だった海だった
大きく手を振って別れるのが礼儀
大きめの消しゴムを持ち旅に出る
大泣きしてしまいました夕日見て
そんなん出されたらお釣りおまへんわ
ひとまわり大きいシャツを着せた明日
ザル法は大きな悪は掬わない
爺ちゃんの大ボラ親父ギャグ凌ぐ
ラッピングされて粗品のでかい顔
耳打ちが大きく化けて舞い戻る
レントゲン大きい息を準備する
大型のテレビの前で増す孤独
大いなる野望西から陽は昇る
水道の水を飲み干す覚悟です
大きさを競い合ってた 笑ってた
私はカモメ青一色の鳥瞰図
ミサイルを呑み込むほどの鯉のぼり
アマゾンの本一冊を入れた箱
「被災者」と大きい数にされている
大音量だから何にも聞こえない

かきくけ子
山本進
村上玄也
村上玄也
大釜洋志
真田義子
平井美智子
まろ子
吉崎柳歩
吉崎柳歩
米山明日歌
小林祥司
葱坊主
柴田比呂志
蕎麦酔人
月波与生
はらやまゆめか
澤井敏治
坂本加代
坂本加代
永見心咲
まさと
西山竹里
雨森茂喜
雨森茂喜
西沢葉火
伊藤良一
由美
塚越孝一
上山堅坊
黒しま

光畑勝弘
BBブンゴ
川本真理子
海賊芳山
丹下凱夫
西山竹里
加藤当白
まさと




「大きい」
 片山かずお 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
法螺吹きか夢か楽しい生き上手
大きめの服の背中にランドセル
純正の遺伝子を持つLサイズ
大きさを競ってやまぬ小市民
駄菓子屋という六畳ほどの樹海
大口を叩けるうちは生きている
災害も注射もでかいのは御免
赤ちゃんに大きな宇宙母の胸
辻褄を合わせる嘘がデカくなる
ハイ、チーズ同時にヌッと背伸びする
献血で大きくなった今日の意義
無意識に大きい方へ妻の指
いただけるものは大きいほうにする
握りしめた拳大きい夢を持つ
大きければいいわけでないおまんじゅう
伸び盛り大きめの靴履かされる
大口を開けて五月のツバメの子
甚大な愁いうねりの置き土産
妻の留守大きな顔をしています
目の鱗落ちて大きくジャンプする
節くれの家庭を守る大きな手
一人で居ると何故か大きくなる不安
ブカブカのお下がりだった悲しい日
澄んだ眼がとっさに選ぶデカイほう
「あと一人」大声あげて勝ちを待つ
スズメ百まで大きな声で返事する
濡れないが大きい傘じゃつまらない
ラッピングされて粗品のでかい顔
大空と大地と共に生きている
心根の優しい人に大きな輪
失恋のダメージ僕を押しつぶす
大型のテレビの前で増す孤独
人生を語る大きな笑いじわ
くよくよを太平洋に捨てました
大声が取り柄と役をさせられる
白抜きの大文字躍るスポーツ紙
まだ端を齧っていますでかい夢
大体は大きい方が勝つ相撲
ライバルに勝って大きな夢を見る
レントゲン大きい息を準備する

大木雅彦
ナフタリン
あそか
のひろ
山路橙葉
柳谷益弘
圦山繁
水野黒兎
竹中正幸
アズスン安須
岩崎誠治
大原文夫
田村ひろ子
うちだあちこ
橋倉久美子
武良銀茶
坂本加代
永見心咲
門田吉雄
高浜広川
上原稔
森廣子
木田比呂朗
めぐむこ
藤井智史
久保卓子
城崎れい
塚越孝一
野平光太郎
上山堅坊
颯爽

やんちゃん
山本進
古屏風
白鳥象堂
はらやまゆめか
沢田正司
真田義子
黒しま



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