2017年2月WEB句会 (第11回)

投句数 278句(140名)
※平抜、佳作の掲載は到着順です。

表示がおかしい場合はブラウザの更新をお願いします。
(上の方の丸い矢印をクリックか、windowsの場合F5キー)

結果の感想、議論は掲示板でお願いいたします。
管理人のみへのご連絡は下記フォームから


投句ページに戻る

「時 計」
門脇かずお 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
卒寿です時間を止めてくれないか
掛け時計昭和を溜めたまま止まる
砂時計過去も未来もお見通し
日時計は立ってるだけでいいのです
長針に追われた汗が懐かしい
日時計がそのうち狂うかも知れぬ
百均時計腕にはピタリ合うんだが
鳩時計ぽっぽぽっぽと恨み言
怒鳴ったらしぶしぶ動き出す時計
腕時計外し自分を取り戻す
職決まり正しい場所に時計置く
クオーツを勧めず修理してくれた
小賢しい人を嗤っている時計
時計台の下でやっぱり待たされる
目覚ましと格闘をした若かった
腹時計正直すぎて困りもの
生真面目で裏返されている時計
アリバイを知った時計が動かない
段々と精度を上げる腹時計
子は巣立ち鳴かなくなった鳩時計
ネジ巻けば俺も時計もまだ動く
一秒の長さが違うキミとボク
おたがいにチラチラ見てた腕時計
もうなにも言わなくなった古時計
乾電池外して時間止めてやる
3時にはハハハと笑う鳩時計
1秒のずれさえ許さない時代
時計からまだ慰めをもらえない
相手より時計とばかりする対話
わたしにもバブルがあってこの時計
寿命まで時計の機嫌とっている
内臓のひとつに針のない時計
しあわせの手前で返る砂時計
天空の竹田城にも掛け時計
秒針の速さで削られる余命
おもちゃ箱ここは時計のない小部屋
タイマーはソフトクリーム すぐに来て
ボーンボンどうやら僕も古時計
何度でも起こしてくれるいい時計
落馬する前には戻れない時計

大塚久子
山路橙葉
めぐ
まろ子
大木雅彦
辻内次根
糀谷和郎
平井美智子
平井美智子
夢香
福村まこと
樋口眞
森山盛桜
青砥たかこ
澤井敏治
中田尚
森山文切
こきんちゃん
武良銀茶
光畑勝弘
高田まさじ
アゲハ
田村ひろ子
田村ひろ子
平尾定昭
雨森茂喜
ペースかめ
加藤当白
加藤当白
アズスン安須
やひろ

山路橙葉
青砥たかこ
笹倉良一
澁谷さくら

新家完司
橋倉久美子
吉崎柳歩




「時 計」
 木本 朱夏 選
































佳 作




人の句
地の句
天の句
眠りこけつぼみのままの花時計
異国にて住む子を思い見る時計
古里で時計大きく巻き戻す
食べ盛りいつも正午の腹時計
王と民時計は同じ時を打つ
四次元のダリの時計は眠らない
シナリオの通り遊んでいる時計
日時計がそのうち狂うかも知れぬ
職決まり正しい場所に時計置く
クオーツを勧めず修理してくれた
ボーンボンどうやら僕も古時計
冤罪が晴れても時計知らぬ振り
針のない時計春には動き出す
沈黙の夜に時計のビブラート
二人の夜のっぺらぼうになる時計
目ざましに夢の続きを奪われる
もうなにも言わなくなった古時計
家族みな違うリズムの時計持つ
砂時計落ちて妥協を迫られる
乾電池外して時間止めてやる
きみへの想い編みこんでいる時間
鳩時計父13回忌2時をつげ
地球の最後見るのはきっと時計だね
時計からまだ慰めをもらえない
命って時間なんですよね 生きる
服を脱ぐように時計を外す夜
デジタルになっておやつの夢が無い
ネジを巻くたびに昭和が蘇る
ご機嫌な時計が起こす不整脈
子育ての時計はある日狂いだす
タイマーはソフトクリーム すぐに来て
内臓のひとつに針のない時計
旅人を笑顔で送る花時計
卒寿です時間を止めてくれないか
目覚ましと格闘をした若かった
ネジ巻けば俺も時計もまだ動く
サバンナに赤く大きな掛け時計
思い出はおぼろ時計は右回り
わたしにもバブルがあってこの時計
おおらかな先祖日時計水時計

よもやま話
小林祥司
星野睦悟朗
坪ようこ
はぐれ雲
大内せつ子
まろ子
辻内次根
福村まこと
樋口眞
新家完司
圦山繁
うちだあつこ
斉尾くにこ
米山明日歌
すずき善作
田村ひろ子
ちひろ
高浜広川
平尾定昭
つぼいあらた
宮井いずみ
寺川弘一
加藤当白
前田楓花
上村夢香
柳田かおる
鹿野椿
青砥和子
彩古


落犀庵
大塚久子
澤井敏治
高田まさじ
斉尾くにこ
まさと
アズスン安須
森廣子



© 2003 Senryutou