わたくしが変った大きな夏だった

担当
文切
わたくしが変った大きな夏だった
居谷真理子

川柳塔誌電子化事業で公開している、1050号同人近詠の巻頭から。

川柳がきっかけで私と会われた方には信じてもらえないかもしれないが、私はもともと内向的で暗い性格だった。
大学進学を機に鳥取から沖縄に移り住んだが、カルチャーショックの連続だった。

とにかくなれなれしい。

同じ学生はもとより、アパートを探すための不動産屋、住民登録をする役場、大学の入学手続きをする事務職員すべてがなれなれしい。
よく言えばフレンドリー。

鳥取と沖縄の違いをいろいろ感じながら過ごし、夏休み久しぶりに鳥取に帰省して地元の友人と会った。
二、三会話を交わしてすぐ友人に言われたこと。

「なんか変わったな。むっちゃフレンドリーになっとる。今の方がええわ。」

違和感を感じながら過ごしていたのに、いつの間にか感化されていたらしい。
自分では感じなかったけど、「あ、俺変わったんだ」と気がついた夏。

環境が人を変える。沖縄に来てよかったとつくづく感じている。

若手同人ミニエッセイトップ

2 Comments

  1. 返信
    奏子 2018年6月16日

    文ちゃんが暗かったなんて、信じられないですわ。
    人生にはいろんな分岐点があるとおもいますが、文ちゃんにとって沖縄との出会いは素晴らしい分岐点だったのでしょうね。

    • 返信
      森山文切 2018年6月21日

      コメントありがとうございます。沖縄に来てなかったらどうなっていたか、今では想像もできないほどです。特に沖縄に思い入れがあったわけではなく、一番判定がいい大学でという理由で決めた沖縄行きですが、人生不思議なもんです。

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